2007年10月24日 21時2分更新
23日、都営地下鉄の大江戸線で停電が発生し地下のトンネル内で電車が立往生したトラブルで、国土交通省の関東運輸局は24日、地下鉄を運行する東京都交通局に対し、原因を究明し再発防止を図るよう文書で警告しました。
このトラブルは、23日午前8時ごろ、都営地下鉄の大江戸線で停電が起きて一部の区間が運転できなくなったもので、地下のトンネル内で立往生した電車の乗客1300人余りが、2時間近くかけて避難しました。
国土交通省の関東運輸局は24日、東京都交通局に対し、「利用者に大きな影響を与えた」として、原因を究明して再発防止を図るよう文書で警告しました。
今回のトラブルは、変電施設の点検のため電流を流す回路のスイッチをいったんきったのに、その後戻し忘れた人為的なミスが原因と見られています。
都営地下鉄では、今年7月にも、浅草線で保守点検中のミスが原因で架線への送電が止まり、11時間にわたって全線で運転できなくなるトラブルが起きていて、関東運輸局は、文書のなかで「再び保守点検中のミスが原因で停電を引き起こしたことは誠に遺憾だ」と指摘しています。
さらに今回、乗客の避難が終えるまでに2時間近くかかったことから、避難誘導の方法についても改めて検討し、その結果を文書で報告するよう求めています。