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ロックバンド「ゆらゆら帝国」 目標「存在自体が過激」

10月21日8時0分配信 産経新聞


 知る人ぞ知る日本の3人組ロックバンド「ゆらゆら帝国」が話題を集めている。最新アルバム「空洞です」は爆音も抑えめでけっこうポップとあって売り上げも好調。メジャーな人気を獲得しそうな勢いだ。

 メンバーは坂本慎太郎(ボーカル兼ギター担当)、亀川千代(ベース担当)、柴田一郎(ドラム担当)。美大生だった坂本が平成元年、「日本語のオリジナルロックバンドを作ろう」と知人らに呼びかけたのがきっかけ。10年にアルバム「3×3×3」でメジャー・デビュー。以後、ほぼ2年間隔で新作を発売している。

 「オツムの中でパーティーがあるぜ」「人間やめときな/野生の雄になれ」といった日本語のパワーが炸裂(さくれつ)する超個性的な歌詞と、ハードでサイケなサウンドが身上。新作は、「ひとりぼっちの人工衛星」のようにポップでソフトで聞きやすい楽曲も多い。

 「曲も極限まで単純化し、鋭い音もなく、ひたすらホワホワして、ギターソロもない。何か物足りない気もしつつ何度も聴ける作品にした。簡単に消費されないものをめざした」と坂本。独特の浮遊感はカンのようなジャーマンロック風でもある。

 「目の前に敵が現れたら、やられたフリをして後日、色仕掛けでやっつけるというように、相手をフヌケにして戦意を喪失させる。これで世の中“ラブ&ピース”」(坂本)。この新作が掲げる反権威・権力のあり方なのだそうだ。

 ほとんどの楽曲の歌詞づくりを担当する坂本は、最近の日本語の乱れが気になるという。

 「とにかく表現が大味ですね。若い子は何でも『ヤバイ!』で済ませちゃう。音楽もテレビ番組も分かりやすいものばかりが受ける。聞き手の想像力や考える力に訴えるものが少ない気がします」

 最終目標は「存在自体が過激なバンド」(坂本)になることだ。(岡田敏一)

最終更新:10月21日8時0分

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