3年前に奈良県で、出産時の処置ミスで妊婦が死亡した事故をめぐり、検察審査会が担当医師の不起訴処分は不当であるとする議決をしていたことがわかった。この問題は2004年10月、奈良県大和高田市立病院で当時30代の女性が出産直後に子宮から大量に出血して死亡したもの。その後、担当した34歳の男性医師は業務上過失致死の疑いで書類送検されたが、奈良地検は嫌疑不十分として不起訴処分としていた。これを不服とした遺族の申し立てを受け、検察審査会で審査したところ、先月「出血を疑い、くり返し検査をし、速やかに救命処置を行うべきであるのに判断を誤った重大な過失がある」として、不起訴処分は不当であると議決した。奈良地検で再捜査することになる。 (10/24 18:21)