北京市西城区の北京動物園で飼育されているパンダの古古(グーグー)が22日午後1時ごろ、同園の壁を越えて園に侵入し、パンダの室外運動場に入り込んだ少年(15)にかみつき、大けがを負わせる事件が起きた。古古は、06年にも酒に酔い飼育舎に侵入した男と格闘になり、かみついてけがをさせた「前科」がある。
古古は8歳で体長1.8メートル、体重110キログラム。少年は骨が見えるほどの重傷で病院に運ばれ治療を受けているが、命に別状はない。飼育員に救出された際、少年は恐怖で全身を震わせ、叫び声を上げ続けていたという。23日付で新京報が伝えた。
少年は河北省出身で、北京市内で廃品回収などをして生活していた。侵入した動機を「面白そうだったから」と話している。
動物園では「パンダは普段は優しい性格だが、自分の行動範囲に知らない人が入り込むと攻撃的になる。見学者と動物の安全確保のため、園の決まりは順守してほしい」と呼びかけている。(編集担当:恩田有紀)
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