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【岐阜】「美濃派」の世界を紹介 北方で俳諧流派資料展2007年10月24日
江戸時代の俳人松尾芭蕉の流れを継ぐ「美濃派俳諧」の資料を集めた特別展が、北方町立図書館で開かれている。十一月十一日まで、入場無料。 芭蕉は俳句とともに「五七五」の上の句と「七七」の下の句を連作する連句を残し、両者を総称して俳諧と呼ぶ。美濃派俳諧は、芭蕉の弟子各務支考が「獅子門俳諧」として世界観や平明な言葉で描写する作法などを継承してつくった流派で、現代まで続く。歴代の主宰者「道統宗匠」に北方出身者が多く就き、町内の浄土宗西運寺に道場跡が残るなど同町を中心に栄えた歴史があり、「美濃派」と呼ばれるようになった。 同町教委は八年ぶりに特別展「美濃派俳諧と北方の俳人」を企画。儀式的な連句会「正式俳諧」を行う際に使う木製の芭蕉像、掛け軸などの床飾りや歴代道統宗匠の詠んだ俳句など約百五十点を展示した。 鑑賞は午前十時から午後六時(日曜日は同五時)まで、毎週月曜日と三十一日は休館。二十七日午後一時半から、隣接する町生涯学習センターきらりで、四十一世道統宗匠の大野鵠士さん(57)=笠松町=が記念講演会(入場無料)を開き、連句の実演も行う。 (横山大輔)
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