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【社会】

東京、埼玉240万人被害と試算 荒川の堤防決壊なら

2007年10月23日 21時41分

 政府の中央防災会議専門調査会は23日、埼玉県から東京都に流れる荒川の堤防が大雨で決壊した場合、最悪で両都県の計91万世帯、240万人に浸水被害が出るとした試算結果を公表した。

 地球温暖化の影響を考慮して、荒川の堤防が決壊して大きな被害が出た1947年の「カスリーン台風」よりも流れ込む水量が3割多い、3日間の降水量が680ミリに及ぶ大雨を想定した。

 最悪のケースとなるのは、河口から70キロにある埼玉県鴻巣市の左岸堤防が決壊した場合で、鴻巣市からさいたま市まで続く大宮台地の北東側を回り込むように浸水地域が拡大。鴻巣市や春日部市、越谷市、東京都足立区などで63万世帯が床上浸水、28万世帯が床下浸水する。

 また、東京都北区の新荒川大橋付近で右岸が決壊すると、89万世帯、210万人が被災。都心部にも被害が及び、堤防決壊から12時間後に、浸水した水の深さが東京・銀座で2メートル、丸の内で1メートルに達するとしている。

(共同)

 

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