2007年10月24日 9時2分更新
一般の病気の子どもの患者も受け入れる方針を決めている安曇野市の県立こども病院は、総合的な診療体制を整備していく上で、診療対象の範囲などについてまとめました。
県立こども病院は、難病の子どもを専門に高度な医療を行ってきましたが、一般の病気の子どもの患者も受け入れる方針を決めていて、総合的な診療体制を整備していく上で、診療対象の範囲などについてまとめました。
それによりますと、▼どの診療科を受診すればよいかわからない患者や、▼複数の診療科にまたがって治療を受けている患者、また、▼紹介状を持たずに病院を訪れた患者に対しても診察を行うとしています。
その上で、診療科と救急部門の協調体制を強化する必要があるとしています。
このほか、不足している小児科医の育成に向けて、信州大学などの医療機関と連携しこれまで以上に若手の研修医の指導を行っていくとしています。
県立こども病院は、重い心臓病の治療などに国内有数の実績がありますが一般診療の受け入れに対しては、「高度専門医療の質の低下につながる」という懸念もあり、現状の高度な専門性の維持も求められています。