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好きな馬・・・ミスターシービー、スペシャルウィーク、サウスヴィグラス他 思い出のレース・・・89年JCと90年有馬記念。
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2007.10.23

天皇賞・秋  (2) 


競馬ファンの知識や馬券能力ってのは人それぞれで大きく分かれると思うんですが、菊花賞であれだけあからさまに不安な人気馬たちがなんだかんだでオッズを集めたというのは、やはり未知の条件で好走するべき馬のイメージ像が掴めない、過去の成績の字面や肩書き、騎手の名をアテにして買うしかないという人が少なからずいるからでしょう。

そういう意味では、やはり競馬で良績を残すために勉強するというのは優位になれるようです。人生で優位になれるかどうかは分かりませんが(^^;



◆過去5年の天皇賞・秋の成績


02年。◎テイエムオーシャン ○サンライズペガサス

◎○の馬連・ワイドでハズレ。


03年。◎エイシンプレストン ○ツルマルボーイ △テンザンセイザ他

◎○からの3複流しで、ハズレ。クリスエスは大外を嫌って消し。


04年。◎ローエングリン ○ゼンノロブロイ △ナリタセンチュリー、ツルマルボーイ他

◎○の馬連・ワイドと◎○からの3複流しでハズレ(勝負レース)。


05年。◎サンライズペガサス ○スイープトウショウ 

◎○の単と、◎○の馬連でハズレ(勝負レース)。


06年。◎ダイワメジャー ○ハットトリック ▲スウィフトカレント △ダンスインザムード他

◎の複勝を保険にして◎からの馬連と馬単2着付けで的中(勝負レース)。



◆思い出のレース


毎年同じ事言ってますが、84.88.89年。

84年は私が初めてレース名と馬名を意識して競馬を観たレース。ミスターシービーで競馬に引っ張られたのは私的には競馬ファンとして幸運だったと思います。歴代で最も高いスター性を持つ馬ではないのかな。


88年はオグリvsタマモによる世紀の芦毛対決。
共に弱いとされてきた芦毛の超強豪で、一流とは言えない牧場出身のマイナー血統という共通点を持つ。

タマモクロスは一介のダート400万条件馬だったのが、芝を使い出してから7連勝、春天宝塚を連勝して現役最強の地位へ君臨。なおタマモクロスが連勝を始める直前に生産した牧場は倒産。

オグリキャップは地方時代から14連勝、中央で重賞6戦全勝。どう見てもこの年のクラッシックホースよりも数段強いのに、未登録という事情からクラッシックに出られないという特異な存在感を持つ。

この時期に3歳馬が単に古馬に挑戦するという事そのものが極めて異常なのに、同じ芦毛のスーパーホースを相手に現役最強の座(史上最強の座の候補でもあったと思うが)をかけて闘う。もうマンガ以上ですよ。これから凄い戦いが始まると身震いしたもんです。


私は強烈アンチオグリだったためにタマモクロス寄りの視点でレースを見てましたが、勝ったにも関わらず「 いつオグリに逆転されてもおかしくないな 」という畏怖を抱きました。オグリファンから見たタマモクロスもまた大きな壁として意識できたんでしょうね。


89年はこれまたオグリ、イナリ、クリークの3強にメジロアルダンとヤエノムテキも加わった超豪華メンバー。天皇賞100回記念のお祭りレースに相応しいメンバーとレースでした。

高橋源一郎の嫁さんが「 オグリと豊の運命の火種が灯ったレース 」とかつて語っていましたが、その通りだと思います。


馬券的には昨年に尽きますね。◎▲の馬連50倍を2点目でゲッツ、馬単こそ取り逃がしたものの大勝。予想の出来やセンスという意味では自己最高レベルではないかな。
ダイワメジャーの能力の高さや、喉鳴りなどを克服しての勝利にも感嘆し、この馬に本当の意味での共感を抱き始めたレースでもあります。



◆今年の見通し


◎はダイワメジャーで確定。
先週の大勝で資金的な余裕も出来たため、自信度に関わらず勝負レース認定。今のダイワメジャーに一番勝ってほしいレースなので、このレースだけは多少の労力を遣うのも許容。

勝ち切れるかどうかは五分五分という感覚でしょうか。正確にはやや分が悪い。
それを承知で勝つ事を現実化した馬券を最重要にするつもりですが、馬連なら何とかなるかなという手応えもあります。相手は当然サムソンとムーンという事になるんだけど、2頭共に負ける事はないんでしょうから。

一言で済ますと「 秋天を休み明けの馬にワンツーされてたまるかい!! 」という事。


色々と不安もあり期待材料もありというところですが、また詳細は予想段階にでも。



◆おまけ


こないだの日曜は終日オフで在宅競馬。

今週は馬への愛着や大事なレースという認識から本当に久しぶりに競馬場でレース観ようと思っていたのだけど、それならいっその事府中まで飛んでやろうかという考えがムクムクと(^^;


今色んなゆとりが無いのは確かだけどこれからもっと無くなるだろうし、同時に今なら経済的時間的に多少の無理は利くし、これからの競馬キャリアで数少ない遠征チャンスかもしれない。また馬とレースへのモチベーションを考えたら、それをするのに値しますしね。


という事で現在検討中&日程確認中です。

気持ちは前向きながらもまだ確定ではありませんが、もし突然でも赴いた際にそちらの方々で無理なく付き合える( ココ重要。無理して頂いて何かしらの不都合が生まれるというのは、私も本意ではありませんので )という人がいらっしゃいましたから一緒に競馬できたらと思います(^^)

何分突然かつ流動的ゆえに、赴いても誰も来られなかったというケースもあるかもしれませんが、仮にそうなったとしてもそういう事態も考慮した上での決断ですので御心配なく。






Last updated 2007.10.23 17:33:18
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2007.10.22

挑戦者気質  (1)


四位が主役になるのはウオッカではなくアサクサキングスに乗ってというのはそれぞれのレースにおいてお話した馬の個性もありますが、彼の勝負師としての資質も大きな要因だったから。

彼は迎え撃つ戦いをすると心理的にも技術的にもスキができるタイプ。ボクシングで例えると、相手が明らかな格下だったりグロッキー状態でも鮮やかなソリッドパンチ一発で試合を決めたがる。
実力や体力が上である事にものを言わせて手数を出し続けて押し込んでいく、ガードの上からでもパンチを入れて地道に相手の体力を奪ったり相手の決め手を封印するという手段がこと勝利を得るという意味ではより確実である事を知りつつ、自分がやりたい展開に拘るタイプでしょう。

そこにいつの間にか相手に流れが移っているという現象が起きたり、カウンターバンチによる逆襲を喰らって勝ちをフイにするという危うさがある人です。


だけどチャレンジャーの立場に立った時にはそういう甘さが消え、良い結果を出すために少しでも必要なものは何か考える力や意欲が出てくるし、またそれを実行できる技術もある。格好に拘っている場合じゃないから、いい意味で勝負に対してシビアになれます。

実際アサクサキングスの騎乗は折り合いやスタミナ・伸び脚を活かすスパートのタイミングは完璧だったわけで、少しでもシュミレーションや馬の操作を誤っていたら勝てなかったものね。


じゃあこの要因をどうして予想段階で書かなかったかというと、馬の個性のほうが重要且つ現実性が高い問題に思えたから。
やはり説明というのはその中に優先順位を付けた上で、分かり易くできてナンボですから。長過ぎる予想や説明は読んでいて惰性になるし、説明要因がとって付けたような感じにもなりますからね。


さて明日からは天皇賞に関するエントリーをば。こと純粋なレース観戦に対する楽しみという点では今年一番かもしれん。



Last updated 2007.10.22 21:21:19
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2007.10.21

後記  (2)


最近は月曜に回していたエントリーだけど、時間的に書ける余裕があるうちに書いておきましょうか。


本日の御品書き。

福島メイン、◎の単と◎○の馬単・馬連ゲッツ。

菊花賞、◎の単と◎○の馬連・馬単、おまけで3単ゲッツ。


出来たら車の保険代を捻出してやろうという野望を達成して十分お釣りが出る程払い戻しました。先週と違って勝負レースモード発動した訳でもないのだが(^^;

もう年間収支には拘ってないけど、これで今年の勝ちは確定と久々に捨て台詞を吐いておこう。


菊花賞はパドックを見ていて、馬の素養自体はどう見てもロックドゥカンプが上位にいるというのは否定できず。予想段階で書いたように、荒れ模様のレースだからと言って訳分からん的な結果にはならんぞという勝負勘もあったし。

それを認識した上でこの馬に好走されて失敗したら馬券師としての自分を許し難い、まだ後出し野郎呼ばわりされた方がマシという判断から(^^;、ロックを△のトップに配置して押さえの意味で馬連を購入、更に◎からアルナス・ロックへの3単を2点だけ買ったらこれが嵌って大勝。

ボーナスレースと冠した状況において、観察力・勝負勘・馬券戦術全てを駆使してしっかり的中させた事に対しては珍しく自分を誉めたい気分です(^^)

まあ長い事やってるから福島メインのように単に自信があるレースは当たっても不思議はないけど、予想の切り口のみはっきりしている、一捻りしないと感じたレースでしかるべき結果を出すのは簡単ではないですから。


本日の馬券で唯一悔いになったのは福島メインでアルーリングボイスに邪魔されて、こちらも2点買いだった3単を1−2−4着で取り逃がした事。ポテンヒット1本でノーヒットノーランを邪魔されたピッチャーの気分。


んじゃ以下が菊花賞と有力馬の回顧。予想段階で書き切れなかった事、レースを通じて受けた印象をば。
福島メインに関しては、後記で書く事を殆どレース前に書けたという喜ばしい事態なのでパス。



◆アサクサキングス


ハナには行かないし行ってほしくないというのが予想と願望。菊花賞は逃げ切りが難しいレースだし、乗っている各騎手も隙があるメンバーとレースと感じて動きの多いレースになると思ったから。
また逃げなくても競馬できる、追ってから伸びる脚があるというのは昨年末に不利を受けつつしぶとく伸びたラジオNIKKEI賞や神戸新聞杯で分かっていましたしね。


良いスタートから全く労力無く最初の直線を向いた事、その時点でテンに結構動いていた、またこれからも動くはずで、最後に消耗するのを待つだけの数頭を前に置いただけの状況を見て、この先に不利や後続の自爆的な捲くりでもない限り好走できると確信。あとはこの馬のスタミナや追ってから伸びる二の脚をレースの重要ポイントから使えばいいだけですから。

こうなるであろうレースの動きの中でこうしてほしいという騎乗を、四位が完璧に為してくれたレース。
彼の騎乗も完璧だけど、秋華賞〜菊花賞という番組の中で、四位が主役になるのはウオッカではなくアサクサという当方の読みも完璧♪



◆アルナスライン


血統やこれまでの戦績・上がりから瞬発力型なのかスタミナ型なのか判断し辛かったけど、今日のレースでスタミナ型だと確信。斬れると言えるレベルならアサクサキングスは差し込んでる。あるいは上がりが掛かったレースに持ち込まれた中で、その斬れを失ってしまっているはず。

すみれSや京都大賞典で速い上がりで好走しているけど、これからはむしろ上がりの競馬では危険視できると確信。



◆ロックドゥカンプ


乗り方が良かったのか悪かったのかは言及できず。レースにおける柴山の心理や競馬意図もちよっと読めません。


はっきり分かったのは中距離適性の高さと上がりの速い競馬にあまり適性がないジリっぽさがあるという事。

ロベルトは菊花賞で良績がある血統だけど、中距離ドンピシャで長距離ダメという馬も少なからずいる。グラスワンダーがその代表例。
また京都・東京という性質の軽い状況ではスピード負け・斬れ負けする可能性が高い。血統と実際のレース振りからの印象どおり、時計の掛かる芝や急坂などタフな状況で相対的な強味を発揮する馬で多分間違いない。

基本能力や将来性については保障できないけど、適性的に有馬記念はOKかと。



◆ホクトスルタン


追って伸びる脚が無い、京都向きの軽いスピードが欠如しているからまず後続に掴まる。
隙のあるレース構成から他に動く馬がいてその影響を受けるという読みもあったので、着外という結果そのものはこちらの読みどおり。

ただしあれだけ執拗に絡まれて残り1ハロンまで先頭を競っていたなら十分強い競馬をしたと言えるし、強さの尺度に関してはこちらの読みよりもワンランク上でした。今日の競馬だけで長距離戦において一定以上に信頼できる能力を示したと言えるのでは。


しかしその能力がノリの技術や存在感によってなされていた面も確実にあるので、乗り替わるようなら能力査定の割引も必要。
また先述したように追って伸びる脚はないので、4コーナーで後ろを引き離している事が勝利への必要条件。馬体が合ったらまず伸び負けする。


しかし菊花賞を含めて散々マックに煮え湯を飲まされたノリがその産駒に乗って活躍するというのも、また愉しですね。



◆ドリームジャーニー、ヴィクトリー、フサイチホウオー


適性面だけ取れば明らかに使うレースが間違っているのだけど、チャレンジ精神やクラッシックへの敬意、不利を承知した上でのこれからの可能性の開拓という意味合いもあるだろうから、批判だけして済む事ではありませんね。以上。




Last updated 2007.10.21 22:57:40
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菊花賞 その4  (13)


疲労回復に温泉でも入りたい(--;


でも今週来週は競馬が楽しみな日曜が続き、気分が高まっています。
今週は馬券的に楽しみだし、来週はレース的に楽しみ。そして現役で一番応援している馬が出るからね(^^)

今の私にとって生活における競馬の優先度は相当低くなっているけど、それでもそこにそういうレースがあれば心が躍ってくれるというのは自分としても嬉しい事です。

投資的には今週からはまた小額投資に戻すけど、予想や的中の意義というのは金額的なものだけではないからいいんだ。そこの余裕がある時は敢えてナンボ儲けたかというプラフをかます時もありますけど。


さて菊花賞のまとめを。他のレースは今日はリアルタイム競馬しながら考えます。



【菊花賞】


まずヴィクトリーとドリームが外枠に入ってくれたのは消しのダメ押しになってくれたので喜ばしい限り。特にヴィクトリーには痛いでしょうね。

京都3000はスタートしてすぐコーナーだから大きな距離損があるけど、ポジションを取りに行けば掛かるし、かと言って緩い出方をすれば後方の位置取りになる。溜めて前の馬を何頭も飲み込めるような脚を使える馬ではないから、馬群の中で溜め殺す事になる。

能力と適性が菊花賞からかけ離れているのでどんなに上手く走っても勝ち負けできないと踏んでいますが、上手く走る可能性自体が激減されましたね。



◆第一章 勝ち馬から選別


木曜までのエントリーはステップレースや有力馬の私見だったけど、今日は馬券戦略に基づいたものをメインに。


荒れ模様というこのレースだけど、こと勝ち馬に関してはその資格があるのがかなり限られるという印象です。一定以上の実績・能力・適性・脚質をバランス良く備えた馬が勝つ気がする。2着に関しては何でもアリかと思いますが。

木曜分のエントリーにおける返信でホクトスルタンに対して否定的な見解を示しています。これは私の菊花賞勝ちのイメージから程遠いところにあるから。2着は判らないけど、勝ち切るだけの要素には大きく欠けているというのが私の判断。

今年のクラッシックは何でもアリという印象をもたらし、春の波乱の象徴になったテンビー@サンツェペにしても勝ち切った訳ではない。勝ったのはチャンピオン血統のブライアンズタイムです。
たとえハナ差でも、勝ち切った事と2着ではそれぞれが立ったポジションの意義に多大な違いがあります。


この辺の見解は否定とか反対ではなく、レースにおいて見ているポイントや馬券戦略の違いから生まれているものなんですけどね。今更断るものでもないけど。




◆第二章 穴と専門職


今年の牡馬クラッシックの有力馬を見ていると、とにかく穴の多い馬が多いという印象です。人間を含めてそういう者にある絶対的な傾向として、

「 結果を出せる条件と出せない条件がしっかり分かれる 」
「 目も当てられない惨敗・失敗をする 」
「 続けて良い結果を出す事ができない 」


という事例があります。

だから2000で強い競馬をしたヴィクトリーが、全く位置付けの違う3000でも強い競馬をして多面性や厚みのある強さを見せない。

不発に終わったとはいえ、ダービーに最も適性があったはずのフサイチホウオーは菊花賞は違う。菊花賞を勝てるダービー馬は実質3冠馬しかいない。

ステップレースで弾けたドリームジャーニーは今度は不発に終わる。


それぞれ適性があるレースで仕事をした馬は今回は無視。「 まだ見せていない京都長距離に適性があって、これから仕事をする馬 」を探すのが私のこのレースにおける基本的な予想戦略です。



◆第三章 最終選別と印


ヴィクトリー、ドリーム、ホクト、フサイチ、ロックについての否定的な扱いは変わっていません。そちらの詳細は木曜分までのエントリーを参照。


タスカータソルテはしっかり走って京都新聞杯の競馬なら能力と凄味がG1に大きく足りない。思ったよりもスケールが小さい馬。

サンツェッペリンは多分春に能力を完全開花させていてあれから伸びシロがない。成長期を経て行われる秋の競馬に対応できる能力が足りないはず。
春の松岡はまぎれもなく好調期だったけど、流れを考えれば後半は試練の時期になるはず。


◎アサクサキングス
○アルナスライン
△ヒラボクロイヤル、エイシンダードマン、ローズプレステージ、デュオトーン



馬券戦略は△の単を保険にして◎○の単勝。まず単勝絨毯爆撃。
保険は◎の複にしようとも思ったけど、複数の単のほうが効果が高そう。

そして◎からの馬単・馬連。



◆戦略補足


このレースを勝つだけの適正や能力を満たしていない人気馬が多いというイメージなら、まず当然勝ち馬を探して対処するのはしかるべき戦略。

で、重い印を付けた2頭は競馬ビギナーがこんな馬が勝つなんて全く予想できまへんという結果にはならないだろうというイメージにリンクするもの。


3000mを走るのはどの馬も初めてだから、本当に適性がある馬はどの馬かというのは所詮やってみなけりゃ分からない。しかし神戸新聞杯が一番有力なメンバーが集まり、2400の長い距離を走ったのであれば、そこで僅差の2着に粘っているアサクサは浮上してくる。
3000の距離がマイナスになるかもしれないけど、他の馬はもっとマイナスになる。

先着されたドリームは距離延長で消耗、3着ヴィクトリーは2000専門職、同じスタミナ資質の先行タイプであるホクトには大きな差をつけてる。このレースのメンバーで一番有力なのは多分間違いない。
同じ組のメンバーに逆転される可能性は低いと思うし、ステップのレベルそのものがセントライトよりも上のはず。となれば通常のステップを走ってきた馬の中では一番上の位置付けになるので、警戒するのは脇のレースを走ってきた馬。


アサクサは広いコースと距離で伸びやかに走ると強味を出すタイプ。短い距離や狭いコースで他の馬にペースを合わせたり体を併せたりというタイトな競馬には向かない。それは皐月・マイルCの惨敗からダービーでの先行と二の脚で証明されているし、更にその傾向を増すコースになれば他の馬よりもマイナス要因が小さくなる。


四位は柴山と比較してずっとG1での実績、長距離での馬との折り合い、京都でのヘッドワークに長けてる。
馬は同じスタミナ資質を持つホクトやサンよりも、長い直線や軽い芝での決め脚がある。それは前走やダービーや2歳時の東京で証明されてる。
G1実績の無い堀調教師と違い、色んなノウハウを父から大久保師は受け継いでる。


この馬のイメージの具体例を出すと、長距離を走っていた頃のファインモーション。
伸びやかな胴長の体、膝を大きく上げて飛びの大きいフットワーク、筋肉のラインの綺麗な馬体がよく似ていると思うし、その個性を最大に活かせる条件は広くて長いコースを伸び伸びと走らせてやる事だと思う。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


追記。まず菊花賞の補足


消した人気馬に対する見解は自信がある( 実はロックだけは少し怖い^^; )。
アサクサに対する手応えもある。
危ない人気馬が多くて荒れるという周囲のイメージも正しいと思う。

でもこのレースでしっかりした的中をさせるにはここまででは不足で一工夫必要、自分を含めた馬券仲間で望む結果を導き出せる人はそう多くはないのではという勝負勘が働いています。

逆に言うと、とんでもない外し方をする人も少ない。それなりの手応えのある馬や重い印を付けた馬のどれかは好走しそうなので、複数の人間の予想を組み合わせる事が馬券のエアポケット発生を防ぐ手段になりそう。

という意味合いもあり、アルナスやデュオを入れています(^^;




【福島メイン】


自信度ならこっち。通常の私なら勝負レース扱い。


◎サープラスシンガー
○クーヴェルチュール
△スピニングノアール



POG馬2頭に重い印を、というのはあくまで成り行き。

北海道でのスプリント重賞は、純粋なスプリント路線( アストンやアイルはそこのメンバーではない )の有力馬が殆ど集まった好メンバー。そこで強い競馬をした馬が、メンバーレベルの落ちたここで有力なのはごく自然な流れ。という事で◎○の2頭が有力。


ワイルドシャウトは函館でサープラスに負け、札幌でクーヴェルに負けた。となるとここて2頭共倒せる可能性は小さいし、ましてや重度の怪我をして能力的な全盛期や復活するための活力を失っている馬。

アルーリングボイスはあれだけのスランプから立ち直ったというのは、夏か小倉の環境によほど強い適性があるから。そこは2歳時にこの馬が強い競馬をした環境だけど、一つの環境であまりに鮮やかな活躍をするというのはそこに対する適性が強過ぎる、他の場所では能力が落ちる事の証明でもある。
穴のないオールマイティホースば何処でも走れるけど、この馬は絶対にそうじゃない。

ハッピー、ブルー、トール、リキアイ、タイキ、ロイヤル、エイシン、コパノ、ダイワは高齢でとっくの全盛期のスピードを失っている馬。現在が旬でしかもレベルの高い北海道で戦った2頭に対しては分が悪過ぎる。


◎○の2頭では重賞勝ちやG1参戦を評価されてクーヴェルのほうが人気だろうけど、純粋なスプリント能力ではサープラスのほうが一枚上。前走の失速原因は不明だけど、開幕週で止まらない馬場とメンバー全体のレベルが落ちた事による消耗の軽減が加われば今度は突っ走る。

クーヴェルはあくまで「 脇の要素 」を強く持った馬。中央では通用しない。レースの中心に立たされると困惑するキャラ。だから持ち場の福島とはいえ、1番人気に支持されると綻びを見せて何かに上に行かれると思う。


この2頭がテンからスピードを発揮して押し切ろうとする上に基本能力で他の上を行くから、先行して粘るタイプは台頭し辛いし、ついていこうとする事で消耗もする。一発があるなら逆の要因を持つ後方強襲タイプ。
という事で差し脚そのものは堅実なスピニングノアール。


馬券的には○の単を保険にして、◎の単と馬連3頭ボックス、◎→○△の馬単と3単。

◎○の馬連は厚く買えるオッズでもあるけど、◎の単のほうが旨味と可能性が両立されているはずなのでこっちにドカンが私の想定馬券。




Last updated 2007.10.21 11:11:56
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2007.10.20

お断り


土曜分の更新については業務多忙のため見合させて頂きます。

頂いたコメント・メールへの返信や菊花賞のまとめについては土曜夜か日曜午前に回させて頂きます。申し訳ございませんが、ご了承ください。


京都メインは第一感でアップドラフト。

シェルズレイが2回続けてまともに走るとは思えないし、どんどん気性が悪くなっているこの馬には1ハロンの延長は歓迎できない。暴走と消耗の危険がずっと高くなる。

ファイングレインは母父ダンチヒの影響が強いスピード馬。中距離をゆったり走って上がりをまとめる競馬には向かない。

ホッコーソレソレーは2000ではエンジンが掛からない。末脚の斬れもかなり鈍る。


Last updated 2007.10.20 12:55:11
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2007.10.18

菊花賞 その3  (3)


野球は今日だったのね。最近新聞のTV欄もろくに見てないんだよなあ。それでも更新と練習はやるけどね(^^;


今日はセントライト記念上位馬への私見だけど、その前にフサイチホウオーの補足だけ1点。

奥がない馬と語ったけど、成長力という面でも多分そうでしょう。松国のところはハードトレーニングによって馬が筋骨隆々になり、一気に能力を高める馬が少なからずいるけど、同時に鍛えるパイがなくなってしまう馬や開花させる時期が早すぎたと思わせる馬も少なくない。フサイチリシャールやライラプスがそう。
これらの馬はピークを過ぎたらグズグズになっています。

フサイチホウオーが一番伸びた時期は多分昨年の年末前後だと思う。あの頃の連勝はその効果やそこから生まれた相対的な能力差によってなされたものだろうけど、逆に考えると一度成長期を終えた馬。この時期に二度目の成長や変わり身を見せるような奥はないでしょう。

3歳馬は夏〜秋にかけて少なからず成長するけど、春の時点で伸びしろがなくなって能力の上昇が無いと仮定すれば能力比較だけで苦戦必至。



◆ロックドゥカンプ


鬼脚を使ったゴールデンダリアをしっかり封じ込めたのだから結構強いというのがレース直後の印象。しかし3着以下が弱過ぎる事、最重要トライアルはあくまでより多くの実績馬が集まった神戸新聞杯であったはずという事を考慮すると、ステップレースそのもののレベルに疑問も出てくる。


素晴らしい斬れはないけどズンズンという感じの堅実な伸び脚がある。
後ろから瞬発力を発揮した馬を封じ込めたように、勝負根性やレースに対する集中力もそう簡単に切れるタイプではない。
レース振りやロベルトという血統からハードなスタミナレースになったとしても対応できそうな材料は複数ある。

でも全てが85点という印象で、他の馬に対し明らかと言える程のアドバンテージは持ち合わせていないのでは。実力的に頭一つ以上抜けていて屈服しても仕方ないと言える実力レベルではないかな、屈服するよりも軽視したほうが大きい旨味にありつけるかなという心境です。


何度か語ったけど、私は競馬界の転換期である今はG1で続出してくると思われる危険な要素・雰囲気を持つ人気馬はまず全部蹴飛ばそうと思っています。それがG1での根本的な戦略なのですが、この馬も固い人気馬というよりは危ないほうに近いところに属する馬じゃないのかなあ(^^;


馬の面でもそういう不確かな手応えなんだけど、人間の面になるともっとそれが顕著になる。

柴山はG1を知らない。G1の騎乗経験はあっても、勝利の欲やプレッシャーにまみれつつ、他の人馬と激しくやり合うというレースは経験してない。

二つ目、地方出身ゆえに芝の長丁場の大レースを知らない。

三つ目、関東及びローカルが主戦場であるため、関西圏でしかも形態やコーナーワークがトリッキーな京都を知らない。実際の騎乗データは知りませんが、恐らく京都で乗った数は極端に少ない部類でしょう。


G1は騎手や調教師の力量が占めるウェイトが大きく上がりますから、この点を加えると蹴飛ばすとは言わないまでも軽視するという腹も括れそう。
1番人気になったら消し確定。このポジションと秩序に耐えられる人馬ではないので。

フサイチホウオーが流石に支持を失い、ドリームとヴィクトリーからは関係者からもマスコミからもファンにウィークポイントが伝わっているとすれば、この馬が1番人気になるのかもしれません。つかなってくれ(笑)。



Last updated 2007.10.18 18:03:37
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2007.10.17

菊花賞 その2


今日はこの更新を書いた後に仕事に戻り、業務レポートを書きながらパ・リーグの決定戦を観戦、その後に自分の練習の予定。やりたい事、充実した事は重なったとしても全部やるという主義です。能動的になってる時の私は我ながらバイタリティがある(^^;


これが実質日本一決定戦。しかも両チームのエースで、現在日本最強のボールを投げる投手と日本で最も負けない投手の対決。チームの勝ちや日本一への道に対する意欲も高いのは当然ですが、自分の存在意義とそこへのプライドが掛かったゲームでもあります。

やはりこういう看板が立つ試合はどんなジャンルであれ観てみたいものです。


さて菊花賞について。今日のエントリーは最重要ステップである神戸新聞杯組の再認識。
基本的に個性認識もレース後に感じた扱いも、この後記と変わっていませんが、少々補足したい部分もあります。

またこの馬については考えが違う、自分なりの手応えや認識を持っているという方はコメント頂ければと思います(^^)



◆ドリームジャーニー


再度強調しておきたいのが、「 後方大外一気では勝つ可能性が極めて小さいレース 」という事。爆発力があっても長丁場を走る過程でスタミナが削られ、強襲して前を全部飲み込めるだけの爆発力を発揮できなくなるから。

昨年はその特殊なケースになったけど、だからこそ2年続けて特殊な脚質の馬が勝つ可能性は低い。



◆ヴィクトリー


距離適正が2000にあり過ぎるというポイントは変わってないけど、もう一つ付け加えておきたいのは「 この馬が能力を発揮するための精神的・肉体的なリズム 」の事。

スピード資質と癇性が強くて掛かり気味に走るこの馬が3000mをこなすためには折り合って極力レース中の消耗を抑える事が前提になるけど、レース中の闘争心のスイッチのオフとオンが上手く切り替わるタイプじゃないような気がする。

最初にオフに入ってしまったら最後までオフのまま、持ち味の癇性が殺されて萎むはず。最初からスイッチをオンにして、それをこの馬が感じて走っていて初めてレースにおいて能力が出せるタイプだと思う。
また肉体的にも一定のリズムをある程度の時間維持する能力はありそうだけど、テンポが変わる動きには対応できそうにない。溜めても終い弾けるタイプじゃない。



◆フサイチホウオー


同じトニービン系という事で父ジャングルポケットと比較する事で菊花賞を走れるかどうか判断できる一つの要因になると思う。

確実に言えるのはジャングルよりもスケールが小さく底も浅い。スピード性質寄り、早熟傾向、淡白。だから父でもこなせなかった3000mの距離は持たない、ドツボに嵌った状況から逆襲できない( それをやれるくらいならまだ適正的にゆとりがあった皐月〜神戸のどこかで勝ってる )、春から大きく能力を上げる可能性は小さい。

だから血統的に不得手もいいところの菊花賞で来るのは厳しいという見方です。ここで巻き返せるという事は、何かしらの能力でジャングルを上回るという事ですから。


またそう奥のある馬ではないよね。磨けば磨くほど光る、齢を重ねてこれまでと違う姿や魅力を発揮する馬じゃない。最初に見せた素質を何処まで殺さずに維持されられるかというレベル。
この馬にキャリアを重ねていってその結果見せられるものの中に、絶対に不得手である菊花賞で逆襲できるような奥が隠されているとは思えません。



◆ホクトスルタン


実際にローカルで走っていたからかもしれないけど、ローカル色の強い馬では。時計の掛かる芝、小回りという部分の適正の馬だと思う。
京都よりはまだ性質が重い阪神のほうが向くだろうし、そこで前と大きく離された4着だと本番での上積みは見込めそうにない。


マックは確かにステイヤー血統ではあるけど、血統的全盛期でもG1から弾かれた血統。最後の最後で大物を出す、G1で逆襲ができるのは「 かつてG1路線を席捲した血統 」。






Last updated 2007.10.17 17:08:06
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