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アニメ制作者らが協会設立 「低賃金」打破を

2007年10月13日

 世界に誇る日本のアニメ。市場規模は2000億円以上といわれるが、原画を描く制作現場では月収10万円に満たない人も少なくない。こうした状況を改善しようと、アニメーターや演出家らが13日、「日本アニメーター・演出協会」(JAniCA)を設立した。

 約70人が参加。代表は「北斗の拳」監督で、協会設立を呼びかけた芦田豊雄スタジオライブ社長が務める。東京・荻窪で開かれた設立会見で芦田さんは、「業界は『低賃金でもアニメが好きだから』という働き手の気持ちを利用してきたが、このままでは優秀な人材が入ってこなくなる」と訴えた。

 まずは発起人の持ち出しで設立した組織の維持・運営のために寄付集めに努め、具体的な活動は今後検討していく。

 日本には大小400社を超すアニメ制作会社があり、そこで働くアニメーター・演出家は正確な統計はないものの4500人程度とみられている。協会によれば、アニメーターは1日平均10時間以上働いても、全体の2〜3割は年収100万円前後。新人は半年で半数が、1年後には7割が辞めていくという。

 メディア開発綜研によると、日本のアニメ市場の規模は、06年が約2400億円で、この10年で800億円ほど膨らんだという。

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