女子高生閉じこめられる シ社エレベーターに45分間2007年10月23日13時35分 23日午前7時半ごろ、大阪府吹田市高野台4丁目の府営千里高野台住宅で、エレベーターのドアが開かなくなり、この住宅に住む私立高校1年の女子高生(16)が閉じこめられた。連絡を受けたエレベーターの点検員が約45分後に救出した。女子高生にけがはなかった。
府警吹田署などによると、エレベーターは94年に設置されたシンドラー社製(定員9人、重量600キロ)。女子高生は通学途中で、自転車とともに乗り込んだが、1階に到着してもドアが開かず、4階に戻っても開かなかったという。 娘を見送ろうとベランダで待っていた母親(56)が閉じこめられているのに気づき、シンドラー社に連絡するとともに110番通報した。救出された女子高生は「衝撃や物音はなかった」と話していた。 シンドラー社が点検したところ、ドアの開閉を制御する電子部品にさびつきがあった。部品を交換すると正常に動くようになったため、同日午後から使用を再開した。 大阪府住宅供給公社によると、府営住宅にはエレベーターが計1002台設置されており、同社製は115台。女子高生が閉じこめられたエレベーターは毎月点検を行っており、9月の点検の際には「異常なし」との報告があったという。 一方、同じ棟に住む複数の住民によると、このエレベーターは、ボタンが壊されたり、ドアの溝に土砂などが詰められたりして、エレベーターが止まるトラブルがたびたびあったという。 シンドラー社製のエレベーターをめぐっては、大阪市西成区の大阪府警西成署で22日朝、無人のエレベーターが突然上昇、7階の停止位置を超えて天井の緩衝材に衝突する事故があった。製造元によると、ブレーキ盤の歯車が摩耗していたといい、国土交通省が調査している。 PR情報この記事の関連情報社会
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