“ゴマキ”こと歌手、後藤真希(22)の弟で、ケーブル束の窃盗などの疑いで20日に逮捕された「EE JUMP」元メンバー、後藤祐樹容疑者(21、写真)が22日、身柄を東京地検に移された。警視庁小松川署の調べに対し「ほかにもやった」「引っ越し費用や遊ぶ金がほしかった」などと容疑を認め、「妻や子供に迷惑をかけて申し訳ない」と話しているという。なぜ、ここまで転落してしまったのか。
【週刊誌が張り込み】
祐樹容疑者は7月15日深夜、仲間の少年2人と東京都江戸川区の自宅から5分とかからない建築工事現場から電気工事用の銅製ケーブル約80束(100万円相当)を盗んだ疑いがもたれている。レンタカーのトラックで運び出そうとしたが通行人の110番通報で警察が駆けつけ、ケーブル束を残したまま逃走した。
同署は先に逮捕した少年の供述をもとに祐樹容疑者に出頭を要請。20日朝、弁護士に付き添われて出頭した。
“ゴマキ弟窃盗”のうわさは逮捕の約2週間前から地元で流れ、一部週刊誌が張り込みを続けるなど拙劣な犯行だった。
祐樹容疑者は2000年秋に“ゴマキの弟”として歌手デビュー。一時はアイドル人気を誇ったが、翌年8月に仕事のドタキャンなどで半年近く謹慎。02年に復帰したものの、当時15歳でキャバクラでの飲酒が写真週刊誌に報じられ、事実上の解雇処分となった。
【とび職などで生計】
この間、姉の後藤真希は弟の身を案じ、プレゼントなどをして励ましたという。引退後は、母親の経営する居酒屋やとび職で生計をたてていた。祐樹容疑者には妻と2人の子どもがいる。
近所の60代の女性は「事件前にはバイクに乗った祐樹くんをよく見かけました。髪が茶だったり金色だったりしたけど元気のいい男の子だった。弟思いだった真希ちゃんがかわいそうだわ」と話した。
また、兄弟の幼いころを知る50代の女性は「お父さんを事故で亡くして、面倒見のいいお母さんが4人の子どもたちを懸命に育てていた。親のいない他人の子も一緒に送り迎えしてくれた。母親はさぞかし心を痛めているでしょうね」と思いやった。
しかし、別の住民は「最近は、短髪で首筋に鯉のタトゥーがあり、近所の少年を引き連れてリーダーを気取っていた。家族に頼りたくないという虚勢もあったのでは」という。そのあげくケーブル泥とはあまりにも情けない。
ZAKZAK 2007/10/23