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中学校で女子生徒数人が暴力、写真撮る 対応に遅れ

10月23日(火)

 中信地方の中学の女子生徒が6月、数人で同じクラスの女子生徒に暴力を振るい、服を一部脱がしてカメラ付き携帯電話で撮影していたことが22日、分かった。学校側は3カ月以上たった10月初めに把握。地元教育委員会は「いじめへの対応に遅れがあった」として同日、管内の中学校長を集め「兆しを見逃さないように」と指示した。

 この中学の校長などによると、暴力に加わった生徒は2年の同じクラス。女子生徒の言動をめぐり顔をぶつなどし、撮った写真は持ち合っていた。

 約1カ月後、被害を受けた生徒の親が子どもの変調を訴え、担任が調べたが、加害側とされる生徒が否定。10月初旬の個人面談の際、反省した生徒が申し出て発覚した。同校は生徒が持っていた画像を保護者の付き添いで消去させ、クラスの保護者に説明。22日夜も2年の全保護者を対象に説明した。被害を受けた生徒は、10月に入り学校を休んでいる。

 校長は「事実を把握するまで時間がかかったことを反省している。生徒に否定され、『まさか』という思いもあり、そのままになっていた。どうしてこうなったのか検証したい」と話している。