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鹿大助教、偽データ論文 米医学専門誌に発表
(10/12 07:36)
 鹿児島大学は11日、同大付属病院の助教が、改ざんしたデータを元に研究論文を執筆、米学会誌に発表していた、と明らかにした。助教は改ざんを認め、本人名で論文取り下げの記事を同誌11月号に掲載する。論文に関し文部科学省などから6件の研究費を受けており、うち3件を自主的に返還、辞退している。同大は研究費の総額について、現段階では分からないとしている。
論文の不正行為について会見する鹿児島大学の高松英夫病院長(左)、熊本一朗副病院長(中央)、愛甲孝理事=11日午後5時半すぎ、鹿児島市郡元1丁目の鹿児島大学
 データを改ざんしたのは、同病院の松山航(わたる)助教(38)。同大によると、論文は特定疾患に指定された肺の難病・特発性肺線維症に関する研究で、病理学分野で権威のある米国病理学会誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・パソロジー」の2006年3月号に掲載された。
 改ざんしたデータは、特発性肺線維症の発生に関係するとみられる肺線維芽細胞の表面の抗原量など。計7人のデータのうち、結論を導くために都合の良い2例を元に、5人分を改ざんした。
 掲載後、読者から同じ図表が重複して使われていることや、症例の平均値が似通っていることなど不審点の指摘があり、同誌編集者が松山助教に論文の元データを提出するよう要請した。
 編集者は今年9月、実験データの妥当性に疑惑があるとして同大に調査を依頼。同大が松山助教から聞き取りをしたところ、データの改ざんを認めた。「思うような結果が得られなかったので改ざんした」などと話しているという。
 同大は今後、外部委員や専門家を含めた調査委員会を設置。詳しい動機や他の論文での不正の有無、同大教員ら掲載論文の共著者6人の関与がなかったかなどを調べる。
 会見で高松英夫病院長は「大学に対する期待、信頼を損ない、心からおわび申し上げる」と謝罪。愛甲孝同大理事(研究・社会連携担当)も「あってはならない行為。事実関係をしっかり把握した後、(処分など)判断したい」と話した。
 




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