産婦人科医の減員で今年4月から分娩を制限してきた佐久市立浅間総合病院(北原信三院長)は22日、11月分から分娩制限を解除することを明らかにした。新たに確保した産婦人科医1人が、同月から勤務に就き、3人常勤体制に復帰するためで、制限前と同等の年間600件、月当たり50件の予約を受け入れることになった。
同病院産婦人科は大学医局から3人の医師を派遣されて来たが、今年3月で1人が医局に戻ったため2人勤務となった。そのため、1日ごとの自宅待機など医師の負担が大きく、分娩予約を月28人に制限。市は独自に産科医を確保した結果、県外の病院勤務の20歳代の医師が勤務することになった。
また2人の産婦人科医は今年4月から医局を離れたため、不在時に大学から医師の応援が得られない状態だったが、このほど県外の40歳代の産婦人科医の協力が得られ、支援体制も可能になった。【藤澤正和】
毎日新聞 2007年10月23日