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中国新指導部発足 若手抜てき

中国共産党は、21日に閉幕した党大会を受けて、22日午前、中央委員会総会を開き、次の5年間の最高指導部となる政治局常務委員会のメンバーを選出しました。新しい指導部はこれまでと同じ9人で、総会のあと、北京の人民大会堂で胡錦涛総書記を先頭に序列の順に記者団の前に姿を現し、胡錦涛総書記が1人ずつ紹介しました。胡錦涛総書記をはじめ、呉邦国全人代委員長、温家宝首相ら5人が再任され、2期目を務める一方、新たに胡錦涛総書記の次の世代の若手指導者の候補として注目されていた上海市の習近平書記(54)と遼寧省の李克強書記(52)が常務委員に抜てきされました。さらに、政治局員の賀国強党組織部長(63)と周永康公安相(64)が常務委員に選出されました。このうち、習近平氏は、父親が副首相を務めた党幹部の子弟の代表格で、江沢民前総書記ら長老からの信任を得ているとされています。一方、李克強氏は、胡錦涛総書記と同じ共産党青年組織のトップを務めたほか、経済政策に精通し、胡錦涛総書記の信頼が厚いとされています。記者会見で、胡錦涛総書記は「われわれは責任の重さを痛感している」としたうえで「国民が最も関心を持ち切実な利益にかかわる問題の解決に力を注ぐとともに、国民のために誠心誠意よいことをし、社会の公平と正義のために努力していく」と述べ、2期目にあたっての決意を表明しました。新しい最高指導部は、後継者候補の若手2人が加わった集団指導体制で、中国が抱える貧富の格差や環境汚染それに経済の安定的発展といった課題の解決に向けて取り組んでいくことになります。
もどる10月22日 19時8分
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