新日鉄室蘭総合病院(高橋基夫院長)はこのほど、男性の目を気にせずに入院できる女性専用病棟を3階に開設、運営を開始した。道内でも先駆的な取り組み。プライバシー確保が好評を得ている。
病棟は通常、外科や内科の診療科ごとに分けられ、病室自体は男女に分けていても病棟としては混合で運用している病院がほとんど。同院も同様だった。
このため女性患者からは「洗面時のパジャマ姿を男性に見られる」「病棟の廊下から見知らぬ男性にのぞかれる」「昼間でもベッドカーテンを閉めないと」など苦情や改善要望の声が潜在的にあり、解消が懸案事項だった。
一方、これまでも同病棟は産婦人科と小児科の女性を中心に運営してきたが、両診療科の医師数縮小もあり、他診療科に比べ稼働率が低かったことも背景にある。
専用病棟開設にあたっては、診療科を問わない病棟ということで、担当医の病棟や階をまたぐ回診体制、看護師などスタッフの技術はクリアしたという。ただし希望しても満床の場合や集中管理、専門病棟での管理を必要とする場合は除いている。
新病棟は48床。エレベーター正面のナースステーションには、女性専用棟と記したピンク色の看板も設置し、気分的に和らぐ雰囲気をつくった。既に外科や循環器、消化器、内科、整形などの患者が希望し入院中。
同院の山口秀一事務長は「患者の声にこたえ、まずは開設した。試行錯誤しながら患者のプライバシーを守っていきたい」と成果に期待している。
【写真=道内でも珍しい新日鉄病院の女性専用病棟。診療科を問わないだけに看護師などスタッフの打ち合わせも余念がない】
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