2007年10月23日 8時5分更新
厳しい経営が続く県立病院の今後のあり方を検討する委員会の2回目の会合が22日、甲府市の県立中央病院で開かれました。
この検討委員会は2つの県立病院の収支が5年連続で赤字となっていることから経営を改善するため病院と企業の経営者ら委員8人で先月、設置されました。
22日開かれた2回目の会合で、県立病院の今後の目指すべき方向について県内の中心的な病院として診療収入で経費を賄うことが難しいがんなど高度で特殊な医療を担いながら、経営の健全化を図ることを確認しました。
その上で、人事や予算などの権限が県庁と病院に分かれているため意志決定に時間がかかり経営責任が明確でないなど県立病院が抱える課題について、▼公営企業や▼職員の身分が公務員と公務員でない場合の2種類の独立行政法人、それに▼指定管理者制度の4つの経営形態がどう対応できるか比較検討しました。
委員から「公営企業は年度ごとの予算に縛られるが、独立行政法人は中期計画に基づいて柔軟な経営ができる」などの意見が出されました。
検討委員会は県立病院の今後の経営のあり方について今年度中に意見をまとめることにしています。