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【社会】

製薬会社に197人の実名 薬害肝炎、厚労相が告知指示

2007年10月22日 21時54分

 舛添厚労相と面会後、記者の質問に答える田辺三菱製薬の葉山社長(中央)と小峰副社長(右端)=22日午後、厚労省

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 薬害肝炎問題を引き起こした血液製剤「フィブリノゲン」の製造元・旧ミドリ十字を継承した田辺三菱製薬は22日午後、フィブリノゲン投与後にC型肝炎を発症した418人のうち、197人の実名を把握しており、イニシャルなども合わせると367人について、個人を特定できる情報を持っていると発表した。

 厚生労働省が同日午前に公表した実名とイニシャルの把握人数(118人)を大幅に上回っており、舛添要一厚労相は記者会見で「(企業側と)情報を共有していなかったのではないか」との見方を示した。

 舛添厚労相は同日、同社の葉山夏樹社長を呼び、早急に本人に事実を告知するよう指示。葉山社長は「迅速に対応したい」と述べた。

 418人の症例一覧は、診察した医療機関からの情報を基に作成され2002年3−7月に厚労省へ報告。同省は「患者本人は、すでに担当医から説明を受けているはず」(幹部)としている。

(共同)
 

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