キリン・協和発酵・米久
缶ビールマン 価格:¥ 4,998(税込) 発売日:2006-03-17 |
キリンビールが協和発酵を買収したというんだが、協和発酵の工場のはおいらの近所の長泉で、しかも、おいらの母親が若い頃に働いていた事があるので多少は知っている。おいらの母親は薬剤師でね。協和発酵というのは戦後できた会社なんだが、もともと味の素の製法を発明したセンセエが、その特許を売ったカネで作った会社だそうで、そんな経緯からか代々、技術畑の経営者だったので、地味ながらしっかりした会社なわけだ。で、おいらの母親は会社の試薬でこっそり化粧水作って遊んでいたそうなんだが、まぁ、大きな会社ではないんだが、技術力は高い。で、キリンビールというのはカネを持っているので、色々とやっているわけだ。
ビール大手のキリンホールディングス(HD)の加藤壹康(かずやす)社長は22日、製薬中堅の協和発酵を買収し、キリングループの製薬子会社キリンファーマと合併させると発表した。キリンは医薬事業の拡大を目指しており、協和発酵は合併で研究開発のスピードを上げる狙いがある。
ところでキリンビールというと、しばらく前に米久ハムを買収した事でも知られている。米久ハムというのもウチの近所の沼津なんだが、庄司さんというのが経営者だった。で、庄司さんは米久をキリンに売って、日帰り温泉をはじめる。それが御殿場の時之栖(ときのすみか)なんだが、ここの売り物は御殿場高原ビールという地ビールだ。コレはもちろんキリン系列になった米久の製造なんだが、ところで最近、伊豆半島で囁かれているのは、潰れそうな観光施設なんぞを、やたら庄司さんが買い漁っているという話なんだけどね。あすこも買った、ここも買ったと、よく聞くわけだ。米久をキリンに売ったカネで買っているんだ、とも言われるんだが、さて、どんなもんか。とりあえず弁当の天神屋は買収されてから味が落ちたとも噂されている。で、キリンビールがビールのシェア争いで熾烈な競争をしている一方で、稼いだカネで飲食店の経営に力を入れているという話は、ずいぶん前からあるわけだ。色々と多角経営を図っているらしい。まぁ、三菱グループだからね。
今回の合併は、医薬品事業の統合を目的としているようなんだが、もともと協和発酵というのはうまみ調味料だけでなく、医薬品を作ったり、酒を作ったりしている。おいらの母親も、なんせ終戦直後だったので、インチキなウイスキーとか自家用に作って、みんなで飲んでいたそうで。もとが技術力のある会社なので、何でも作れるわけだ。酒の事業はすでにニッカウヰスキーに譲渡したというんだが、こういう会社はほっとくと外資に買われて邪魔になったりするので、自分で抱え込んでしまえ、というのがあるのかも知れない。
で、とかく外資が虎視眈々と日本市場を狙っているという事情があって、あらゆるところでM&Aというか、会社の買収が大流行なんだが、こないだは某外資がおいらの会社を買いに来て、なんで売上高数兆円の会社が、資本金1000万円の会社を買いに来るのかよくわからないんだが、皆さん、大変ですね、というような話です。
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