往年の蒸気機関車(SL)などを一堂に展示した鉄道博物館(さいたま市大宮区)の開館から20日で1週間が経過した。14日のオープンからの来場者数は5万人を突破、さいたま市の新たな観光スポットとして定着しそうだ。
1970年代まで活躍、「貴婦人」の愛称で親しまれたSL「C57」をはじめ、明治時代の電車や戦後各地を走った特急列車など36両を展示。SL「D51」の運転席を再現した運転シミュレーターも目玉施設だ。博物館は年間約100万人の来場を見込んでいる。
オープン直後は徹夜で開館を待つなど熱狂的な鉄道ファンが目立ったが、親子連れや熟年夫婦の姿も増えた。
D51の運転シミュレーターは館内で予約した1日約30組しか乗車できず、ファンには垂ぜんの的。機関士体験をした神奈川県横須賀市の会社員森真奈美さん(21)は「操作が難しかったが、汽笛や振動が本物のよう」と声を弾ませた。