『盛り場うろうろ未成年もどうか』　米兵集団暴行で広島知事が発言

　米軍岩国基地（山口県岩国市）の海兵隊員四人が日本人女性（１９）を集団暴行したとされる事件について、広島県の藤田雄山知事が「盛り場でうろうろしている未成年もどうかと思う」と発言していたことが二十一日、分かった。

　広島県によると、藤田知事は二十日、広島市で開かれた「日本女性会議２００７ひろしま」のあいさつで「朝の三時ごろまで盛り場でうろうろしている未成年もどうかと思うが、米兵による暴行事件が起きた。誠に遺憾で強く抗議したい」と述べた。

　藤田知事は、発言について「真意は犯罪に遭わないためのリスク管理について、一般論として言及しようとした。事件が事実であれば、その原因は当然加害者側にある」と説明している。

　県は、事件の全容解明を求める要請書を、二十二日に高村正彦外相や石破茂防衛相に提出することを決めている。