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米兵婦女暴行事件、広島県知事が問題発言

 米軍岩国基地(山口県岩国市)の海兵隊員4人が、広島市内で19歳の女性を集団で暴行したとして、広島県警が婦女暴行容疑で捜査している事件で、広島県の藤田雄山知事(58)が「朝3時に盛り場でうろうろしている未成年もどうかと思う」と発言していたことが21日、分かった。藤田知事は「犯罪に遭わないための一般論として言及した」と弁明している。

 広島県によると、藤田知事は20日、広島市で開催された「日本女性会議2007ひろしま」のあいさつで、14日に発生した海兵隊員4人によるとみられる集団暴行事件に触れ「朝の3時ごろまで盛り場をうろうろしている未成年もどうかと思う」と述べた。

 藤田知事は「誠に遺憾で強く抗議したい」とフォローしたが、被害者の責任を問うような発言に会場の一部女性らが反発。「おかしい」との声が上がった。藤田知事は発言について「真意は犯罪に遭わないためのリスク管理について、一般論として言及しようとしたもの。事件が事実であれば、その原因は当然加害者側にある」と釈明した。

 事件は14日午前3時に発生した。調べによると女性は広島市中区の繁華街にあるホールで開かれたイベントで海兵隊員4人と知り合った。4人は女性を外に誘い出すと、車に連れ込み、約2キロ離れた駐車場で集団暴行した疑いが持たれている。女性は、所持していた現金も奪われたと訴えている。

 藤田知事の発言は、インターネット上の掲示板などでも話題となっており、書き込みは6000件以上に達している。擁護する意見も多いものの「立場をわきまえないといけない」「藤田知事に娘や孫娘がいたら同じことが言えるのか」などの意見が寄せられている。

 03年6月、早大を中心とするイベントサークル「スーパーフリー」メンバーらの女子大生への集団暴行事件で、自民党の太田誠一衆院議員(61)が「集団レイプする人はまだ元気があるからいい」と発言。同年11月の総選挙で民主党新人の女性候補に敗れ、落選している。スーパーフリー事件では当時官房長官だった福田康夫首相(71)もオフレコ懇談で「いかにも『してくれ』っていうのいるじゃない」「男は黒ひょうなんだから」などと発言したことが分かっている。

[2007年10月22日8時47分 紙面から]

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