September 07, 2007
チベット仏教の強烈な教義
チベット仏教は歓喜仏といった仏像に見られるように一種の性信仰宗教である。
そのなかでもなかなか強烈な修行法があるのでここに紹介しよう。
これらははチベット仏教の道次第論にも書かれている。
陰陽の交合による修行の相手を智慧女と呼ぶ。陰(女性)には実女、霊女、内女の三種類がある。実女は現実世界の血も肉もある女性である。霊女は修行者の作り出したイメージである。内女は修行者の内にある陰である。
この実女にはどのような女性が選ばれるのであろうか。「美しく、スリムで、目が大きく、皮膚が黒く・・・」等等。また年齢も重要である。8歳をKumari、12歳をSalika、16歳をSiddha,20歳をBalika、25歳をBhadrakapalini(焦げた脂肪)と呼び、特に儀式時には重要である。
儀式中に幼すぎる智慧女に怪我をさせないための注意事項まである。また12歳の智慧女には儀式の前に蜂蜜を与えるとよいといわれている。
八歳処女儀式の内容
智慧女を選び出し、灌頂の儀式の準備をする。智慧女には何をするか知らせないようにする。智慧女を裸にし、信徒に崇拝させた後、大法師がこれと交わる。
数字に対する信仰からチベット密教徒は特に12歳と16歳を好む。ツォンカパ(ダライ・ラマの所属する宗派ゲルク派(黄帽派)の開祖)によればどうしても見つからないときは20歳でもよいということになっている。これを過ぎるともう儀式には使ってはいけない。なぜかというと法師のエネルギーを逆に吸い取ってしまうからである。この年齢を過ぎるとなぜか、貪欲とか傲慢とか呼ばれてしまう。
これらの智慧女はどこから連れてこられるのであろうか。その多くは信徒が連れてくる。事実上信徒の最重要任務はこの智慧女の調達なのだ。チベット密教の経文には「信徒はその姉妹、妻、娘を捧げるべし。」とかかれている。その女が信徒にとって重要であればあるほどよい。時輪経には「酒を飲ませるとやり易い。」とか「智慧女がいうことを聞かないときは無理やりやるといい。」とか書かれている。
智慧女にはどんな知識が要求されるか。いろいろ言われているが密教に対する理解と秘密の保持があげられる。質の悪い智慧女は「低級の蓮花」と呼ばれ適当な贈り物をし追い出す。行で使い終わった智慧女はピーナッツの殻のようなもので修行者にとって無意味な存在らしい。
イギリスの女性作家マリー・フィニガンはチベットの活佛が同時に複数の女信徒とこういった修行をしていた過程について書いている。活佛は女信徒一人一人が「自分こそ選ばれた智慧女」だと思わせるテクニックを使っていたという。女信徒たちはこの行に選ばれることを光栄に思っていた。
さてこれらチベット仏教の根幹である。しかも統治者がやっていたことである。どこかのアホの枢軸がチベットの独自文化を守るように尽力すると約束したらしいがいったいどう出るのだろうか。
続く
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
民族絶滅の中国よりは遙かにマシ
中国に学ぶ事は一つもないな
重要な教義の否定だから簡単にはいかないでしょう。