
PKK掃討へ「早急な措置を」 トルコ首相が米に要請
2007.10.22
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20:17
JST
- CNN/AP
トルコのイラク・イラン国境付近でクルド人反政府組織「クルド労働者党(PKK)」がトルコ軍部隊を待ち伏せ攻撃し、トルコ兵17人が死亡した問題で、同国のエルドアン首相はライス米国務長官と電話で会談し、PKKの取り締まりに向けて「早急な措置」を取るよう要請したことを明らかにした。
首相によると、21日夜の会談で、ライス長官は兵士らに弔意を表し、トルコ側に「数日間」待つよう求めたという。米国は、トルコが報復としてPKKの拠点とされるイラク北部への越境攻撃を実施すれば、イラク情勢の不安定化につながるとして、トルコに自制を求めている。
一方、現地のAPカメラマンによると、トルコ南東部の町シルナクから国境方面へ、兵士や武器を載せたトルコ軍の車両50台が移動しているのが目撃された。国境付近にはすでに、数万人のトルコ兵が展開している。車列がこの部隊の増強に向かったのか、越境攻撃の準備だったのかは明らかでない。