2007年10月22日 12時41分更新
医師不足対策の1つとして広島県が医学部の学生などを対象に実施している奨学金制度への応募が、受け付けの開始から半年が過ぎても1件もないことがわかりました。
この奨学金制度は、広島県が昨年度から始めたもので、全国の大学の医学部などに通う4年生以上の学生や大学院生、それに研修医などを対象に年間240万円が支給されます。
広島県内の医師不足が深刻な地域や広島県が指定した病院の小児科か産科、麻酔科のいずれかに一定の期間勤務すれば、奨学金を返還する必要はなく、昨年度は定員に2人に対して4人の応募がありました。
このため今年度は定員を4人に拡大してことし4月から募集を始めましたが、受け付けの開始から半年が過ぎても1件も応募がなく、広島県は、当初7月だった締め切りを延長する措置をとっています。これについて広島県は「奨学金に伴う制約が理由で敬遠されているのかも知れないが、医師不足を少しでも解消するよう、なんとか利用を促したい」と話しています。