大学病院離れストップ? 医師臨床研修

 医師臨床研修マッチング協議会はこのほど、来年度に医師臨床研修を予定している研修医と研修病院のマッチング(組み合わせ)の最終結果を発表した。研修医との組み合わせがマッチングした研修病院の内訳は市中の民間病院などが大学病院を上回った。しかし、研修医が臨床研修病院を選んだ割合は減少しており、大学病院を選んだ割合が増加している。新医師臨床研修制度が導入された2004年度から研修医の大学病院離れが問題となっていたが、大学病院の割合は上昇する結果となった。

 研修医との組み合わせがマッチングした研修病院を施設別に見ると、市中の民間病院などの「臨床研修病院」が50.9%で、昨年度と同様に「大学病院」(49.1%)を上回った。

 しかし、大学病院を選んだ割合は昨年度の48.8%から0.3ポイント上回っており、臨床研修病院は昨年度の51.2%から0.3ポイント減少した。



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 マッチングに参加した研修医は昨年より61人少ない8,543人で、このうち8,291人が複数の研修プログラムに順位を付けて登録した(たとえば「1位・A病院のプログラム、2位・B病院のプログラム、3位・C病院のプログラム」など)。
 複数の研修プログラム(複数の病院)を登録した研修医は昨年より111人減少し、希望順位を登録しなかった研修医は252人だった(昨年比50減)。


 1人が登録した研修プログラムの平均は3.48プログラムで、最大は24プログラム、最小は1プログラムだった。
 研修プログラム数は1,357プログラムで、昨年より53プログラム増加した。臨床研修の参加病院数も1,090病院と、昨年よりも40病院増加している。募集定員は1万1,563人だった(昨年比257人増)。


更新:2007/10/22   キャリアブレイン

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