中国ソフト会社の合弁、大阪進出…大商などの東アジアビジネス事業 参加企業

大阪に進出する「上海晟峰集団」の張松峰社長
大阪と東アジアとのビジネス強化を狙い、大阪商工会議所と大阪外国企業誘致センターなどが2006年に始めた「東アジア企業家交流プログラム」に参加した外国企業の中から、初の大阪進出が実現した。
日本向けのコンピューターソフト開発会社で中国最大規模の「上海晟峰(せいほう)集団(上海セーフソフトウェア)」(上海市)がシステム開発大手のオービックグループと合弁で設立した晟峰情報(資本金5000万円)で、12月に営業を開始する。
晟峰情報は中国から国外に資金を持ち出す認可を得て設立されており、年内に30〜50人を雇い入れる計画だ。読売新聞の単独インタビューに応じた張松峰社長(40)は、「日本の中堅・中小会社の中国進出や、中国企業の日本進出の相談窓口としての役割も果たしたい」と話した。
張社長は大阪に進出した理由を「東京より住環境が良く、中国人社員が生活しやすい」と説明。日本の法律や商習慣に戸惑いもあったが、「誘致センターなどからの充実した支援に感動した」と述べた。
(2007年10月20日 読売新聞)