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 「人工」の後にくる言葉を辞書で引いた。衛星、栄養、知能など数多い。科学の進歩が新たな道を切り開いてきたことを、あらためて実感させられる。

 茨城県つくば市の気象庁気象研究所などが、来年五―七月、渇水対策を目的に大規模な人工降雨実験を行うと発表した。場所は四国の水がめと呼ばれ、香川県の依存も高い高知県・早明浦(さめうら)ダムの周辺である。

 計画では、飛行機から温度が零度以上の雲に塩の微粒子をまいて周囲の水蒸気を集め雨粒をつくる。また、氷点下の雲にはドライアイスを散布する。急激に水蒸気を冷やしてできる氷の粒が落下する途中で溶けて雨になる。実験は三年間実施される。

 日本での人工降雨実験は終戦直後に本格的に始まった。耳になじんだ言葉だけに技術はすでに確立済みと思っていたが、人工降雨の効果かどうか検証が難しいなどで十分なデータを得られていないそうだ。

 早明浦ダムといえば、夏場の深刻な水不足で知られる。影響を受ける高松市などでは水の確保に何度となく苦しめられてきた。水不足の解消につながる人工降雨の実用化に寄せる期待は大きかろう。

 しかし、自然を人間が操作する副作用にも留意しなければならない。水に対する感謝を忘れるのもその一つ。厳しい水不足は節水努力や助け合いを生んできた。人工の雨に優しい気持ちまで流してはならない


(2007年10月21日掲載)
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