MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

日本兵の遺骨“見せ物”確認できず 厚労省調査

2007.10.18 18:56
このニュースのトピックスアジア・オセアニア

 ミクロネシア連邦のトラック環礁(現チューク環礁)で、沈没船に眠る日本兵の遺骨がダイバーらの見せ物にされていた問題で、職員を現地に派遣した厚生労働省は18日、(1)遺骨の確認はできなかった(2)遺骨が見せ物にされているという証言は得られなかった−との調査結果を公表した。専門家は調査期間や手法に疑問を呈している。

 同省によると、職員1人が9月30日に現地入り、1週間にわたって、ダイバーズショップや通訳、ガイドなどを対象に聞き取り調査を実施、海底の調査は現地のダイバーに依頼して、ビデオ撮影も行った。その結果、事実確認はできず、ミクロネシア連邦政府とチューク州政府に対して、さらに調査することを依頼したとしている。

 ただ、今回の調査は、期間が短かったことや、日本政府を名乗って関係者に直接当たったため、現地側が警戒して口を閉ざした可能性があることなどから、手法そのものに疑問の声が出ている。

 遺骨収集に関心を持ちトラック環礁の事情に詳しい水中写真家の坪本公一さんは「本気で実態を把握しようというのなら別の方法があるはず。厚労省は穏便にことを済ませようとしているのではないか」と調査が不十分との見方を示している。

Ads by Overture

広告
イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2007 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。