2006年12月滋賀県湖北の 湧水の水路 |
2006年12月 いろんな緑が水中に |
2006年12月 近付いて群落を撮影 |
2006年12月 こんな大きさです |
12月の下旬に滋賀県湖北地方の集落内の水路を見に行きました。 三面張りのコンクリート水路で集落のみなさんが毎年熱心に掃除をされているという感じで 底砂が少なかったです。しかし、曲がり角が何箇所かあり、 その付近に若干のコカナダモとヤナギモ、それと濃緑色の藻類の一種と見られるものが生えていました。 その濃緑色に混じって糸状の黄緑色の水草を見つけました。
しばらく上から観察していましたが、 今までに見たことがある沈水の水草とは全然違いました。 葉はカヤツリグサ科のマツバイの葉によく似た感じです。しかし、この水草は、 水深20cmくらいでかなり早い流れの中に、完全に水没したまま成育しているようです。 少し採取しようと手を突っ込んでみるとかなり暖かい水でした。 おそらく湧き水がたくさん流れ込んでいる水路なのでしょう。 手にとって見てみると、この水草は地下茎がランナー状になっていてそれで繋がっていました。 葉は地下茎から直接出ていてマツバイにそっくりでした。 ごく浅いところや湿地で見るマツバイよりもほんのわずかに大柄な感じです。 しかし、こんなに深いところにマツバイが生えるとは思えませんし、私にとっては謎の水草でした。 (2006年12月29日)
2006年11月、福井県の 自然公園にて撮影 |
水の中の韮のような植物だということで、ミズニラという名前が付いているらしいです。
しかし、そのような意味ならセキショウモや水中のミクリの葉の方が「水韮」らしい姿です。
この写真のミズニラは自然公園で展示用に栽培されているものでした。
ミズニラ科、ミズニラ Isoetes japonica
(2006年11月23日)
2006年2月、滋賀県 湖東の河川にて撮影 |
2006年x月、滋賀県 湖東の河川にて撮影 |
この水草を見たところへは今まで何度も釣りに行っていました。私はずっとミクリの仲間だと思っていましたが 夏の終りごろの季節になってもこの水草の葉はずっと水中にたなびいていました。ミクリだとある程度成長し植物体の大きさに較べて水深が浅くなってくると葉 の一部を水面上に出して来るように思います。あまり綺麗ではない水の川でしたのでずいぶん埃のようなもの(バクテリアのコロニーかもしれません)が付着し て黒っぽく見えました。暖かくなったら水に入って手に取って確かめてみたいと思います。 これがセキショウモかもしれません。(2006年2月27日)<
2005年11月末、滋賀県 湖西の河口にて撮影 |
2005年11月末、滋賀県 湖西の河口にて撮影 |
初めて見る水草でした。最初見た時はヤナギモかと思いましたが、色がやや紫褐色になっていて生えている場所 も流水ではなくて止水でした。 すぐ近くにはヒロハノセンニンモ(サンネンモかもしれません)がたくさん生えていました、 それと同じような環境に育つ植物のようです。この水草の葉はヤナギモとはすこし違って葉の長さ方向 にずうっと同じ幅で先端だけが丸まっているという形です。ヒルムシロ属だとは思いますが、どうもよく解か りません。(2005年12月1日)
2005年9月、滋賀県湖東の 小河川にて撮影 |
2005年9月、滋賀県湖東の 小河川にて撮影 |
2005年9月、滋賀県湖東の 小河川にて撮影 |
これまた初めて見る水草でした。ハゴロモモがずいぶん早い流れに生えているな?と思ったのですが、よく見て みると少し違った形態でした。(2005年9月23日)
キクモという名前の植物らしいです。言われてみれば葉が菊の葉に少し似ています。水面よりも上に出た葉と水中の葉は形が少し違います、水中の葉は細く糸状
に脈が分岐しています。
ゴマノハグサ科 シソクサ属 Limnophila
sessiliflora Blume
(2005年10月08日)
2005年9月、滋賀県湖東の 河川にて撮影(沈水) |
2005年8月、滋賀県湖東の 水路にて撮影 |
2005年9月、滋賀県湖東の 水路のもの(花) |
こんな水草、産まれてれ初めて見ました。ミズオオバコのようですが、もうひとつ自信がありません。
(2005年9月17日)
トチカガミ科 Ottelia alismoides
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて |
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて |
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区 |
ネジレモです。琵琶湖本湖で砂浜と岩があるところとの境目あたりの底質に礫が多いところで潮流が当たり水通
しのよいところに生えています。
膝から腰くらいの水深のところによく見られます。
トチカガミ科セキショウモ属で学名は Vallisneria asiatica Miki
です。
(2005年8月26日)
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて |
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて |
これはガシャモクのようですが、まだ琵琶湖に生えていたのか、あるいは別の水草なのでしょうか? どうもよく解かりません。ササバモにしては萎縮した感じです。 ヒルムシロ科
2005年9月、滋賀県湖北の 本湖にて |
2005年9月、滋賀県湖北の 本湖にて |
2005年9月、滋賀県湖北の 本湖にて |
2006年11月、干上がった 琵琶湖の湖岸にて |
上覧でガシャモクと書いていますが、ササバモかもしれません。
今回は琵琶湖北部の砂礫底のところで撮影しました、花の様子を見ているとササバモですよね!
でも葉柄がちょっと短いような気もします。ササバモならヒルムシロ
科 ヒルムシロ属 Potamogeton dentatus
(2005年9月04日)
毎年、秋から冬にかけて琵琶湖の水位は大きく下がります。
2006年11月に私が訪れた時はマイナス60cm程度でしたが、
増水している梅雨時期と減水する冬季の水位の差は1mを大きく超えます。
したがって、夏に膝くらいの水深に生えていた水草は水温低下で枯れはじめるのと同時に、
干上がってしまうことが多いようです。
しかし、翌年水位が戻り暖かくなると再び生えているのが観察できます。
土中の株として越冬するのか、種子として残っているのか、あるいは流れ藻として深い場所から
流れついて根付くものもあるのかもしれません。
2006年11月に撮影した写真は、
干上がった琵琶湖岸(水際から概ね数mの陸)に芽生えていたササバモです。
新たに伸びてきた葉は気中ではこんな形になるようです。
水中で育った時と全く違った姿でした。
(2006年11月23日)
2004年11月、滋賀県湖北町 Y地区、田排水路にて |
2004年12月、湖北地方 N地区、田排水路にて |
2005年1月、マキノ町 N地区、河川にて |
2005年5月、湖北地方 N地区、田排水路にて |
2005年5月、湖北地方 N地区、田排水路にて |
2005年6月、岐阜県にて 河川のワンドで撮影 |
コカナダモです。季節や生えている場所の環境でいろんな色や形に見えるのでクロモと間違えることがありました。 下段左端の画像などは根の付き方が基部だけでゴワゴワした葉でしたのでてっきりクロモだと思っていました。 コカナダモはトチカガミ科で学名 Elodea nuttallii.です。
(2005年8月24日)
2004年11月、滋賀県湖北 N地区、田排水路にて |
2005年5月、滋賀県守山市 K地区、河川にて |
2004年11月、滋賀県余呉町 Y地区、河川にて |
2005年9月、滋賀県湖北の 本湖にて |
オオカナダモ。花は雄株の雄花のようです。 トチカガミ科で学名 Egeria densa.です。
右下の画像で右側がオオカナダモで、左側がクロモです。
(2005年9月4日)
2005年8月、滋賀県にて 湖東の水路で撮影 |
2005年8月、滋賀県にて 湖東の水路で撮影 |
2005年8月、滋賀県にて 湖東の水路で撮影 |
本湖のもの(左)と 水路のもの(右) |
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて |
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて |
クロモです。滋賀県湖東地方の河川や水路で湧水が多く流入しているところへは 琵琶湖本湖からの揚水が入っていないらしく、外来種に圧されることなく生えているようです。 遠くから見るとコカナダモとよく似た形態ですが、 近くで見ると葉や茎の形はオオカナダモを縮小したような感じです、 ただし葉の縁はギザギザしていて葉はやや硬いです。 また、コカナダモに較べて葉が幅広でねじれがありません、茎もやや太いです。 トチカガミ科 Hydrilla verticillata.
(2005年8月24日)
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて |
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて |
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて採取 |
2005年8月、滋賀県志賀町 K地区、本湖にて |
ヒロハノセンニンモのようです。 ヒルムシロ科ヒルムシロ属で学名は Potamogeton leptocephalus Koidz.です。
あるはサンネンモかもしれません?
(2005年8月26日)
2004年11月、滋賀県湖北町 Y地区、田用水路にて |
後日撮影予定です |
ヤナギモだと思うのですが、ササバモか、エビモの小さい時の姿かも? 初めて見る水草でした。最初見た時はヤナギモかと思いましたが、色がやや紫褐色になっていて生えている場所 も流水ではなくて止水でした。 すぐ近くにはヒロハノセンニンモ(サンネンモかもしれません)がたくさん生えていました、 それと同じような環境に育つ植物のようです。この水草の葉はヤナギモとはすこし違って葉の長さ方向 にずうっと同じ幅で先端だけが丸まっているという形です。ヒルムシロ属だとは思いますが、どうもよく解か りません。(2005年12月1日)
2004年12月、木之本町 K地区、田用水路にて |
2004年12月、木之本町 K地区、田用水路にて |
2005年9月、滋賀県、湖東 の水路にて |
2005年9月、滋賀県、湖東 の水路にて |
これがヤナギモのようです。
ヒルムシロ科 ヒルムシロ属
Potamogeton oxyphyllus
(2005年9月17日)
2004年12月、滋賀県今津町 K地区、小川にて |
2004年12月、滋賀県今津町 K地区、小川にて |
2005年2月、滋賀県志賀町 田排水路にて |
コンクリートの三面張りの小川でしたが、底のコンクリートにへばりつくように生えていました。 流れがある全くの水中で生きていられる広葉植物のようです。 ミズハコベみたいです。アワゴケ科. Callitriche palustris Linnaeus.
(2006年08月08日)
2004年12月、滋賀県高島市 K地区、内湖にて |
2004年12月、滋賀県高島市 K地区、内湖にて |
2005年1月、滋賀県大津市 K地区、内湖にて |
たぶんオオフサモ。アリノトウグサ科 Myriophyllum aquaticum.
(2006年08月08日)
2005年1月、滋賀県長浜市 M地区、N川にて |
2005年6月、岐阜県にて 河川のワンドで撮影 |
2005年6月、岐阜県にて 河川のワンドで採取 |
フサモのようです。写真を撮影するのに失敗しましたので、今度撮りなおしします。 アリノトウグサ科フサモ属 Myriophyllum verticillatum
岐阜県で見たものはホザキノフサモかもしれません。(2006年08月08日)
2006年11月、福井県の 自然公園にて撮影 |
11月の上旬にタナゴ釣りに出かけた途中で福井県のとある自然公園に寄ってみました。 自然公園に寄ったとは言っても、実は川沿に遡って行ったら自然公園の管理事務所の 裏に出てしまったのです。ちょうど水族館のバックヤードに直行したようなものです。 屋外にいくつか水槽がならべてあり、わが家の庭と同じような光景でした。 その中のひとつに見慣れない水草がありました。 マツモに似ているのですが、やや小型で葉もピンと直線的に張っていてちょっと雰囲気が違いました。 栽培している人にお聞きしてみようと、 自然公園の管理事務所とは知らず、大きなログハウスで優雅な暮らしをしている人が出てくるかと 思い、裏口から「こんにちは! すんまへん!」と声を掛けてみると。 首からタグをぶらさげたおねえさんが出てこられ、 「ここ公園外なので表からお入り下さい」と言われました。
中へ入らせてもらうと展示室もあり、
いろいろな水生植物が生えている地域らしく、水草も何種類か展示してありました。
学芸員さんに先ほどの水草の名前をお聞きすると「マツモです。」とのことでした。
生えている場所の環境で姿がちょっと違うだけのようでした。
ちなみに、その場所は冷たい水が豊富そうなところでした。
(2006年11月23日)
2005年5月、近江八幡市 O地区、田排水路にて |
2005年6月、岐阜県にて 河川のワンドで撮影 |
2006年11月、自宅にて 水温が低い水槽内 |
2006年11月、自宅にて 水温が高い水槽内 |
これはマツモです。
マツモ科 Ceratophyllum demersum
フサモのようですが少し違うようです。
フサモと比較すると、まず、葉自体が枝わかれしていません。
また、茎が葉と同じ緑色で細く、フサモのように白っぽい色で太くはありません。
さらに、フサモは手で触るとしなやかな感じですが、マツモはややゴワゴワ感がありますし、
葉の一部が折れやすいです。
生えている場所については、フサモは流れがあるところでもしっかり根を張って生えていることが
ありますが、マツモは止水の中層に浮かんでいることが多いです。
(2006年08月08日)
マツモは水槽内で植え付けなくてもどんどん成長します。栽培管理が楽なので、
私は屋外水槽ですこし育てています。11月になって山の木々に紅葉が目立つ頃になると、
水槽内のマツモにも変化が出てきました。
暖かい時期は生長点近くの新しく伸びた葉が鮮やかな黄緑色だったのですが、
寒くなってくると徐々に伸びる速度が落ちて新しく伸びた葉の先が赤褐色がかった緑に
なってきました。
(2006年11月23日)
2005年1月、近江八幡市 O地区、田排水路にて |
2005年5月、近江八幡市 O地区、田排水路にて |
ドブ川みたいな田排水路に生えていましたので、ホコリを被ったようになっていました。 バイカモかと思いましたが違うようですね。 ハゴロモモ(フサジュンサイ)だと思います。Cabomba caroliniana A.Gray スイレン科ハゴロモモ属.
(2006年08月08日)
2005年4月、滋賀県にて 湖西の河川で撮影 |
2005年9月、滋賀県にて 湖西の河川で撮影 |
2005年9月、滋賀県にて 湖西の河川で撮影 |
これが本当のバイカモです。でも、撮影したこの河川のものは残念ながら自生していたものではなく 移植植栽したものらしいです。9月上旬になると梅の花に似た花を付けるようです。 撮影するのに素足で川に入ったら足がしびれるくらい冷たい水でした。 湧き水が多く流れ込んでいる小川だったようです。 キンポウゲ科 Ranunculus nipponicus (Makino) Nakai var. major H. Hara
(2005年9月)
2005年6月、岐阜県にて 河川のワンドで採取 |
2005年6月、岐阜県にて 河川のワンドで採取 |
2006年8月、富山県にて 流れの中の群生 |
ヒルムシロ科のリュウノヒゲモのようですが見つけたところは汽水域ではありません。 初めて見た水草だったのでなんとう種か調べていても全然解かりませんでした。 当初はホッスモかトリゲモの仲間(イバラモ科)あるいはヤナギモの仲間(トチカガミ科)かもしれないとも思ってます。 今なお私にとっては種類不明です。(2005年8月20日)
この水草を琵琶湖本湖でも見つけました。 湖西地方の砂浜に流れ着いていたものを、2006年6月に拾いました。 8月現在、自宅の水槽で栽培中です。どのように成長して、どんな花が咲くのか楽しみです。 (2006年08月08日)
2005年7月、滋賀県にて 湖西の河川で撮影 |
2005年7月、滋賀県にて 湖西の河川で撮影 |
2005年9月、滋賀県 湖北の本湖にて |
2005年9月、 手前はササバモ |
滋賀県高島市を流れる小河川で見つけた水草です。最初、エビモだと思っていたのですが、 手に取ってみると葉が幅広で短くエビモとは少し違う感じでした。 ある方からヒロハノエビモではないか、とのご教示をいただきその名前でWEB検索し調べてみると 同じような画像がたくさん見られました。ヒロハノエビモとはうまい命名ですね、 やっぱりエビモの後から名前を付けたのでしょうね。 ヒルムシロ科で学名はPotamogeton perfoliatus L.です。(2005年8月20日)
9月上旬に琵琶湖本湖で撮影したものには花が出ていました。 水が温かく止水状態のところでは茎が間延びして葉もやや長く成長するようです。画像でヒロハノエビモと ともに写っているのはササバモのようです。(2005年9月4日)