「無防備条例」制定を 市民団体が4万5000人分の署名提出 札幌(10/20 13:58)
中央区選管に署名を提出する「無防備地域宣言をめざす札幌市民の会」共同代表の森啓・北海学園大教授(右)ら
|
「札幌市無防備平和条例」の制定を目指す市民団体「無防備地域宣言をめざす札幌市民の会」(共同代表・森啓北海学園大教授ら七人)は十九日、条例制定を市に直接請求するため集めた署名を市内十区の各選管に提出した。署名の総数は四万五千七百三十四人分。
各選管は十一月八日までに署名と有権者名簿との照会作業を行い、有権者の五十分の一(約三万二千人)に達したことが確定すれば、市民の会は上田文雄市長に条例制定請求書を提出。市長は意見を付けて条例案を市議会に諮ることになる。
直接請求のための署名運動期間は、地方自治法で一カ月間と決められている。市民の会は九月十四日から十月十四日まで街頭で署名を集め、「札幌市は戦争に関連する行動は一切行わない」などとする条例案への賛同を募った。
無防備平和条例の制定運動は、「無防備」を宣言した地域への攻撃を禁じたジュネーブ条約第一追加議定書に基づく。これまでに大阪市など二十自治体で署名集めが行われたが、議会が否決し条例化はされていない。(竹中達哉)