1994年、黒夢としてデビュー。1999年、事実上の解散後、同年7月、Sadsとして再デビュー。約5年の活動を経て、2003年秋よりバンド活動を休止し、10月30日に“清春”として3度目のデビューを果たす。
「MELODIES」
【Type A(2曲+VIDEO CLIP)】
IKCR-95506〜7
\1,575
10/31 Release
「MELODIES」
【Type B(2曲+LIVE DVD)】
IKCR-95510〜1
\1,575
10/31 Release
『FOREVER LOVE』
【初回限定盤(DVD付)】
IKCR-9503〜4
\3,675
11/14 Release
『FOREVER LOVE』
【通常盤】
IKCR-9505
\3,150
11/14 Release
「うん、自分の中にはあるんですよ。“こんな曲を作ろう”ってのは、毎回ないんだけど、全体像みたいなものだけはアレンジャーの三代 堅さんと話し合って。だから、僕が作ったデモテープのものと遠くしたくなかった」
「煮詰め直すというか、ライヴでやってない曲を新曲としてアルバムに入れると、その曲をライヴでやって“ダメだな”って思ったら、もう二度とライヴでやらなくなっちゃうから、まずライヴでやってみて、手応えを感じた曲を全部入れたという感じ。そういう意味では、マンスリーライヴをやって良かった。それにね、ライヴでやってて“あっ、いいな”と思う曲って、歌いながら歌詞が60%ぐらい完成してしまうんですよ。だから、歌詞ができそうな曲を優先してライヴでやってましたね。マンスリーでやってた新曲に関しては、その時のフレーズが割りと入ってる。あと、いつも英語っぽいハナモゲラ語で仮歌を作ってるんだけど、今回はほとんど日本語でやってた。最近はギターで曲を作ってるから、音符がハッキリしてなくて、言葉がいっぱい詰まった方がロックっぽくなるというか、洋楽的なメロディーを意識してたりしたんだけど、今回は適当でも何でもいいから、最初から日本語を意識してた。その方があとで困らないかなって思ったんですよね。無理な言葉も使わないようにして…辞書を引かないと分からないような言葉もそんなにはないですね。普通にすっと出てくる言葉で歌詞を書いてる。以前は言葉が重なるのが嫌だったけど、気にせずに内容重視で書いたし、言葉のトリック…韻を踏んだりもしてるけど、そんなことよりもメロディーが呼ぶ言葉、曲が呼ぶ言葉を優先した」
「近ごろ話すような歌詞になったからかな。文章で見せるよりは、大事な人に話しかけるようなものの方が…だから、会話に近い。よくミュージシャンって“うまく伝えれないから音楽で伝えます”って言うじゃない? だったら、歌詞は話すような感じがいいのかなって」
「それもあるし、(中村)佳嗣くんや三代さんのフレーズに関してはアドリブもあるし…特に佳嗣くんはほとんど考えずに、その場で何パターンかをパッと弾いてくれて、“あっ、これいいね”って選ぶ感じなんですよ。逆に三代さんは考えてやってくれてて、先にアレンジテープを聴いて、要らないパーツを削除してから、決定したものをブースで弾くって感じ。ライヴでホーンやキーボードやDJ卓を入れるわけではないし…1枚目の『poetry』時にキーボードを入れてみたんだけど、自分の中でしっくりとこなくて、“ギター2本あればいいんじゃないの”ってなったんですよ。ライヴでは僕もギターを弾くしね。今回に関しては、あんまり僕が弾かなくてもいいようにってのもあったし」
「ツインギターのバンドは見習ってほしいですね(笑)。僕のソロではあるんだけど、うちのバンドの人たちのサウンドは勉強になると思うよ」
「これは三代さんに作ってくれってお願いしたんですよ。キーワードとか、“こんな感じで〜”ってイメージを伝えて…“物悲しく”とかね。すごくいいよね」
「歌い回しとかね。サウンドは結構やかましかったりする…こういうサウンドをやると洋楽的になりがちじゃないですか。でも、僕の場合は洋楽っぽくしたいという気持ちは皆無なんで…どこかに歌謡な感じがないと聴いてて疲れちゃうのね。だから、素直に今まで好きだったものが歌に出てるだけだし、それが清春っぽいって言われるのは、これまでの積み重ねでしかないよね。最初から“清春っぽい”って言われるようなことは何もないんだもんね。なんとなく聴いたことのあるフレーズや匂いが出てしまうのは、僕も意識してるわけじゃないし、できることならまったく違うものにしたかったりするんだけど、どうしてもこういうものになっちゃうんです」
「自分っぽいとかじゃなくて、いろんな感情が渦巻いているアルバムになると思うんだよね。通算15枚目だし、来年デビュー15周年だし、30代最後のアルバムになると思うし。あとはレコーディング中に親父が他界したことは大きい…いろんな感情が渦巻いてるんです。だから、今の時点で“こうなんです”っていうんじゃなくて、何年後かに振り返った時に“この時、俺、こうだったんだ”って思うようなアルバムになるんだろうなぁ。“こういうふうにしたい”とか“こっちに行きたい”という余裕もなくて、すごく素なんだよね。計算とかも出来てないし、コンセプチュアルなものでもないし…いろんなことがありすぎて、考える暇とかなかったんです。でも、人間として自分が成長していることを感じるから、アルバムを作ってるんじゃなくて、“作らされてる”という感覚なのかも。たまたまこの時期になったから、何も考えないでスタジオに入って、作ったっていう感じ。もちろん、お気楽なものではないし、シュールなものでもないから、今の時期だからこそのアルバムです。今までのアルバムって“こういうのを作りたい”と思ったら、また作れちゃうんですよ。例えば“グラムっぽいものを作りたい”と思ったら、3枚目の『官能ブギー』みたいものは作れちゃう。でも、今回のは今の自分にしか作れない…スケジュール的にはみんなに迷惑をかけてしまってたし。こうやって取材しなきゃいけないのに、まだ出来上がってないわけだからね。だから、レコーディングは後半すごく必死になってる。食べないと死んじゃうから、好き嫌いなんか言ってられず、とにかく目の前に出されたものを口に入れているような感覚?“これを食べたら健康にいい”や“これを食べたらお腹をくだしそう”とかの計算も全然ない…本来そういう計算をすごくするタイプだけど、その余裕は今回はなかった。でも、食べないと死んじゃうから、“食べなきゃ”っていう欲求はすごく強くて。そんな僕をバンドのみんなやスタッフがフォローしてくれてたという感じかな。変な話、集中し切れるわけないんですよ。でも、集中しないといけないと思っている大人な自分もいて…だから、すごく彷徨ってる感じが出ているアルバムになりそうな気がする。悪い意味ではなく、未完成なアルバムになるよ。今までだったら、それを善しとしなかったんだけど、“こういう時期だからいいか”って思えるんですよ。こういうふうになるべくしてなったアルバムだろうね」
「“FOREVER LOVE”…“永遠の愛”です。“命”とかね。今の僕が一番すがれる言葉だったからさ。アルバム全体のサウンドは“FOREVER LOVE”という感じでは全然ないんだけど、今、一番持っていたい言葉なんです。そういう気持ちで歌に接したし…それはファンにも、家族に対してもね。パッと聞くと軟弱な印象があるし、在りがちだったりもするんだけど、ほんとは人間にとってものすごくリアルで、道しるべみたいなものなんだよね。もっといろいろ考えてて…“輪廻”を英語にすると“REINCARNATION”だから、それにしようって話もあったんだけどね。でもこの時期じゃないと、こういうタイトルを付けることはないと思ったし」
「“清春らしい”ってのもね…マンスリーをやって3カ月目ぐらいからかな。“何が清春らしいのか分かりたくない症候群”になってきてるんですよ(笑)。自分らしいムードでライヴをやるのが当たり前って思ってたんだけど、今更ながら今後しばらくは“清春らしい”というものを考えるのはヤメようって。“FOREVER LOVE”というタイトルを付けた今回のアルバムを出しちゃうと、真っ白になる気がするんだ。で、そこからまた新しい自分が守るべきもの…もちろん、音楽もそうなんだけど、そういうものをツアー先でファンの子とたくさん会って、探すみたいな。そういうツアーにしたいですね」
「来年の2月で15年目に入るんだけど、あんまこうしたいというものがないんですよね。今、アルバムのレコーディングでテンパってるからかもしれないです(笑)。全体的なプランは一応あるんだけど、迷っててもいいんじゃないかって思うというか、“なるようにしかならない”っていう気持ちなんだよね。“この3年はこんな感じなんだろうな”って想定しても、過去の経験上、意外と違ったものになるから、結果が良ければ素直に喜べて、悪ければはね除けられる、そんな自分でいることの方が大事なような気がしてる。そういう1年なのかな。若い頃はしっかりと計画を立てて、それと違う結果になったらすごく落ち込んだりしてたけど、39歳としましては(笑)、どういう結果が出ても平気でいられるってことが重要に思うんだよね。期待しているほどいい結果は出ないし、不安に思うほど悪いことって起こらないもんだがら、結果に対して素直に喜べたり、反省できればいい。人生なんて予測つかないものだし、受け入れ方のほうが大事なのかなって。“15周年、期待しててください”って言っておきながら、意外としょぼいかもしれないしね(笑)。ほんと、なるようにしかならないもん。そういう意味でもね、人間的にもっと成長したいと思ってる。今年は出会いと別れを繰り返してるし、いろいろとね…。こういう年って何年かに1回あるんですよ。デビューする前の年もそうだったし、サッズを始める年もそうだった。でも、混沌としている状態だからこそ、いい方向に自分を成長させたいと思ってます。なので、今の時点ではよくわかんないし、なるようになるってのが今の正直なところかな」
なかなか時間が取れず、アルバムのレコーディングを行なっているスタジオにまで押しかけ、しかも食事をしながらとなった清春の表紙巻頭インタビュー…。しかし、記事を読んでもらえれば分かると思いますが、かなり大変な状況にあるにもかかわらず、約1時間、しっかりと答えて頂きました。いろいろな出来事を乗り越えた上で完成させた、ターニングポイントとも言える、今回のアルバムは必聴です!
■TOUR 天使の詩'07-08
12/5(水) 横浜Bay Hall
【問】HOTSTAFF PROMOTION 03-5720-9999
12/8(土) 仙台CLUB JUNK BOX
【問】キョードー東北 022-296-8888
12/9(日) 宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
【問】フリップサイド宇都宮 028-633-1009
12/12(水) 水戸LIGHT HOUSE
【問】HOTSTAFF PROMOTION 03-5720-9999
12/15(土) 札幌PENNY LANE 24
【問】WESS 011-614-9999
12/18(火) 高崎club FLEEZ
【問】HOTSTAFF PROMOTION 03-5720-9999
12/21(金) 新潟LOTS
【問】F.O.B.新潟 025-229-5000
12/22(土) 金沢EIGHTHALL
【問】F.O.B.金沢 076-232-2424
12/27(木) W名古屋CLUB Diamond Hall
【問】ズームエンタープライズ 052-290-0909
12/29(土) 大阪なんばHatch
【問】大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506
1/2(水) 渋谷O-EAST
【問】HOTSTAFF PROMOTION 03-5720-9999
1/11(金) 京都KYOTO MUSE
【問】ナウウエストワン 075-252-5150
1/12(土) 京都KYOTO MUSE
【問】ナウウエストワン 075-252-5150
1/14(月/祝) 岡山CRAZY MAMA KINGDOM
【問】キャンディープロモーション 086-221-8151
1/16(水) 神戸WYNTERLAND
【問】大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506
1/18(金) 大分T.O.P.S
【問】TSUKUSU 092-771-9009
1/20(日) 福岡DRUM LOGOS
【問】TSUKUSU 092-771-9009
※一般発売11/3(土)〜
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