福岡市のFM放送局「九州国際エフエム」が七日に生放送した情報音楽番組で、ゲストが薬物の使用を肯定するかのような発言をして聴取者から苦情が寄せられ、ホームページで公開していた音声を削除、十四日の放送で謝罪していたことが十六日、分かった。
問題の番組は、月-金曜日の午後十時から二時間放送している「ELAN VITAL」。同局によると、司会者とドラッグに詳しいゲストのライターが対談。ライターが「(マリフアナなど薬物の使用は)本質が見えやすくなるので、自ら探りにいくためのツールとしては効果的な可能性がある」とコメントした。
放送中に聴取者から「薬物を肯定しているととらえられかねない。若い人が聞いたら問題だ」とメールが届き、聴取者から同様の指摘を受けた福岡県から十四日に確認があったという。
番組は、二十-三十代のサラリーマンやOLを対象に福岡や佐賀、熊本県などの一部で放送されている。
同局は「ドラッグの負の部分にも触れていたが、誤解を与える表現で、覚せい剤などの話題を扱うときは、興味をそそらないようにするなどと規定している放送基準から不適切と判断した。今後注意する」としている。