5月に行われた、東京FMのアナウンサー試験。
ここで衝撃の出会いが訪れる。
東京FMの試験は、書類提出と同時に一次面接が行われるという方式であった。
東京FMの面接はとてもユニークなことで有名で、心理テストをその場でやらせて、その結果に基づいてお話をするというやり方であった。
心理テストの結果では、運命の出会いがあるかもね!なんて書かれていた。
そんなこといったって、運命の出会いなんてそうそうあるわけないよ・・・と思い、書類を手にとって並んでいたその時!
隣の列に並んでいる女の子に、めちゃめちゃ自分の好みの女の子がいたのだ!!!
背が高く、ロングヘアー、いかにも活発そうで、性格のよさがオーラに現れていた。
俺は思った。
死ねる・・・(爆)
よし、彼女が出てくるのを東京FMの玄関で待ち伏せしよう!
そう思い、彼女が出てきた瞬間に声をかけた。
“すみません!東京FMの結果発表っていつだかご存知ですか?
よかったら情報交換しませんか?そこの喫茶店で!”
矢継ぎ早のマシンガントークで、喫茶店でお話をするのに成功。
そして、電話番号を聞き、その日の内に電話をし、毎日のように電話攻勢をかけた。
さらに、偶然にも彼女は毎週木曜日、アナウンサー勉強会が行われる三鷹に住んでいたのである。
だから、それを口実に、毎週のように彼女に会いに行き、猛アタックの末、とうとう付き合うようになっていった・・・
この村上、彼女100人計画を掲げたとはいえ、実際には誰とも正式に付き合ったことはなかった。
本当である。人生で彼女は一人もいなかった
。
なぜなら、100人の女性と付き合うまでは、一人の女性につき、デートをするのは3回までと決めており、それを守っていたからだ。(笑)
(なぜ3回までかというと、1回じゃもったいないし、仏の顔も3度までと言うからだ・・・
4回以上してしまうと、情が移り、泥沼にはまってしまうと思っていた。デビルであろう。俺は。ふふふ・・(爆))
しかし、考えに考えた。
彼女100人計画をとるか、彼女1人を選ぶか。
むむむ・・・どっちも捨てがたい。(笑)
しかし、彼女の日々の優しさに触れるにつれ、
“こんな妖怪人間を愛してくれるなんて、この女性しかいない。”そう思うようになっていった。
本当に素晴らしい女性だった。
今でも、心からそう思っている。
かくして、人生で俺が付き合ったことがある女性は、後にも先にも彼女しかいないのである。
次のページへ