クロツラヘラサギをはく製に
クロツラヘラサギをはく製に 10/19 11:54

くちばしが折れて死んだクロツラヘラサギのはく製が、きょうから福岡市の東区役所に展示されました。

東区役所のロビーに展示されたのは、生後9か月のクロツラヘラサギで、折れた上のくちばしは修復されています。

東区内の川で今年3月、傷ついた姿で見つかりましたが、保護が間に合わず息絶えました。

同じ時期に大野城市で、RKBが撮影したクロツラヘラサギは上下2本とも折れていて、魚を捕まえることはもちろん、水も飲めず、翌朝には死んでいました。

飛翔中にガラスにぶつかったり、川や海に捨てられた大きなゴミに引っかかって、くちばしが折れたのではと推測されています。

ロシアや朝鮮半島で生まれるクロツラヘラサギは、1700羽程度しか生息していない絶滅危ぐ種で、福岡周辺はおよそ100羽が越冬する有数の越冬地です。

東区役所は、はく製を展示して環境保全の大切さを訴えています。