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スローセックス実践講座(4)圧迫と振動が性感を開花
彼女と奥さんを惚れ直させるスローセックス実践講座
老いも若きも、男性はオッパイが大好きです。けれども、皆さんが正しいと信じて疑わない愛撫法は、間違いの巣窟です。とかく、一般男性の愛撫は、“もむ”という行為に比重が偏りすぎています。
しかし、乳房の脂肪には神経がないため、“もむ”という刺激だけではほとんど快感には転化されません。女性たちの、「わしづかみされても本当は痛いだけ」、「谷間に顔を埋めて悦に入ってるときの自己満顔は、正直ヒク」といった心の叫びを右から左に受け流し、もんでもんでまたもんで…。
これが、“本能に毛が生えた程度”のテクニックの実態です。今まで、誰も言ってこなかったことですが、テクニシャンを目指すうえで重要なメソッドは、本能から一歩距離を置くことなのです。
では、正しい乳房愛撫法を指南しましょう。キーワードは“圧迫”です。ほとんどの男性は気づいていませんが、乳房には、隠れた名店的性感帯が存在します。それが、脇の下と乳首を結ぶ幅5センチのライン上のゾーンの下に眠る“胸筋”です。ここを、中指と人さし指の2本の指腹で、皮膚を1―2センチほど押し込むように、軽く圧迫しながら、小さな円を描くように愛撫してください。
この時、他の3本の指は乳房に自然に添えるだけで、手のひら全体で乳房を優しく包み込むようにしてください。もむだけではほとんど快感を受信しなかったオッパイが、生まれ変わったように生き生きと快感を受信するようになります。これが、ほとんどの男性が知らない、本当に正しいオッパイのもみ方なのです。
また、胸筋には、バイブレーション(振動)愛撫法も有効です。中指と薬指を直角に曲げて、先述したゾーンに対して垂直に、指先でリズミカルな振動を与えてください。ポイントは脂肪を振動させるのではなく、手の重みを利用して指先を1センチ程度押し込むようにして、脂肪の下にある筋肉に振動を発生させること。女性は、未体験のみずみずしい快感に感動を覚えるでしょう。
以上のテクニックを実践するには、“もみたい”という本能の制御が不可欠です。実は、若い男性の場合、同じテクニック指南をしても、スクールではできたことが、彼女には生かされないことが多いのです。頭では理解できても、いざとなると本能に負けてしまうのですね。
さまざまな人生経験を積み、本能をコントロールできる素養と精神力を身に付けた中高年の皆さんなら、必ずや間違いテクニックと決別して、奥さんを悦ばせていただけるものと信じています。
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アダム徳永(セックスセラピスト)
1000人以上の女性とのフィールドワークを経て、アダム性理論を確立。スローセックスの生みの親に。話題作「スローセックス実践入門」は20万部を超えるベストセラーに。最新刊は「スローセックス完全マニュアル」(いずれも講談社)。
六本木「セックススクールadam」=http://www.adam-tokunaga.com/(2007.09.28紙面掲載)
スローセックス実践講座
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