運営法人の理事長解任に端を発し、医師の退職が相次いでいる日鋼記念病院(室蘭市)で、11月末までに新たに内科、血液科、リウマチ科の医師各1人が退職を申し出ていることが分かった。同院では既に脳神経外科、循環器科で5人が退職の意思を示し、9月以降の既退職者を含めて11人が病院を去ることになる。
19日、室蘭市で開かれた西胆振医療圏関係者会議で、運営法人「カレス・アライアンス」の林茂常務理事が明らかにした。同常務理事は「経営陣の方針の違いから内部抗争になったことが原因。地域医療に迷惑をかけているが、早期に再建していくほかない。医師の穴埋めは難しいが、希望をもってやっている」と説明し、理解を求めた。【新庄順一】
毎日新聞 2007年10月20日