2007/10/20 Today's NEWS
小児医療、機能分担で重点化
県対策協で合意 圏域ごとに検討へ


 本県の小児医療体制を検討する県小児医療対策協議会が19日、青森市内で開かれ、昨年度から議論してきた小児医療の集約化・重点化について「集約化は困難。機能分担などによる重点化を図り、圏域全体で支える小児医療連携体制を構築する」との方針案で合意した。また大まかな小児医療連携体制についても詰めの協議をした。

 本県の小児医療体制の基本的方針については、小児科医不足で集約化は非現実的という意見が相次ぎ、重点化を図るという方向で意見が一致。具体的に重点化、機能・役割分担をどのように進めるかは地域によって異なるため、来年度以降に各医療圏ごとに検討していくことでまとまった。
 また現状の資源での小児医療連携体制案についても検討し、健康相談などの支援、小児医療、小児救急医療のそれぞれについて、大まかな役割分担と連携体制、目標設定などを話し合った。委員からは「住民に救急医療を適切に利用してもらうための方策についても医療計画に盛り込み、実現を目指すべき」との意見が出たほか、小児科医の確保についても強く要望の声が相次いだ。
 協議会での意見はこの日の意見も踏まえて最終調整し、年内に開催される県医療審議会などの審議を経て最終決定、来年度からの県医療計画に記載される。今年度は小児医療を含め、がんや脳卒中、救急災害医療など9分野でそれぞれ検討されている。


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