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Excite:capsule以外の活動があると、その後に再びcapsuleとして制作する時にアイディアが広がりそうですよね。 |
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中田:そうですね。capsuleとそれ以外と、自分の意識の中で分けやすいですからね。capsuleと同じことをやるのか、違うことをやるのかっていうのを最初に決めるんですけど(笑) |
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Excite:前作『S.F.soundfurniture』やその前の『phonyphonic』は、contemodeのレーベルメイトなど、他のアーティストが多く参加してましたが、今回の『NEXUS-2060』では他のアーティストの参加が少なくて、「ふたりで作ったアルバム」になってますね。 |
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中田:音だけ聴くとそう感じないんですけど、そうなんです。「ふたりだけで作りました!」って言っても別におもしろくないし(笑)。気づけば、って感じでいいんじゃないかなって。サンプリングの量も多いですし、声自体を作ったりするので、他のアーティストが参加してなくても、いろんな人が参加してるように聴こえたりするんですよ。 |
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こしじま:そのへんは別にこだわってないので。 |
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中田:道具が「僕」と「コンピュータ」と「こしじまさん」って感じかな。この三つの道具があって、それをプロデュースするというスタイルだと思ってもらったら分かりやすいのかもしれないですね。 |
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Excite:それは先ほどの「歌い手としての意識がない」という、こしじまさんの発言につながってますね。「道具としての自分」という割り切った考えがあったほうが、アイディアは広がりそうですし。 |
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中田:そうなんですよ。 |
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Excite:アルバムのジャケットも中田さんが毎回デザインされてますが、今回のジャケットはどういうコンセプトで作ったんですか? |
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中田:大きな文字を使いたかったんです(笑)。意外とマジメに宇宙ステーションの絵を描いてたら、それを使いたくなったっていうのもありますけど。 |
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Excite:それは意識的なものなんですか? |
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中田:意識的ではないですね。どちらかと言えば、結果としてそうなったという感じです。ゲストが入ってないっていうのも影響してるのかな? 誰のことも考えなくていいから。 |
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こしじま:それと、口ずさみやすいっていうのも今回のアルバムの特徴かも。 |
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中田:メロディーがちゃんとひとつにつながってるからだと思うよ。 |
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こしじま:メロディーがあまり被さったりしてないので。 |
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中田:これまでだと、メロディーがいくつも重なってたりしたので、口ずさむ時にどのメロディーを選べばいいのか分かんなかったりしたからね。 |
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こしじま:かなりシンプルになりましたね。口ずさんで、いい気分になれるアルバムですね(笑)。 |
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中田:最初にちょっと話しましたけど、少し先の未来を想像しながら何気なく聴いてもらえればいいかなって思います。 |
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Excite:今後、contemode、capsuleを含め、どんなことをやってみたいですか? |
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中田:僕は、まず引っ越しした部屋の片付けですね。 |
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こしじま:それは今すぐにやらなきゃいけないことじゃない(笑)。capsuleとしてはいつも通りにやりつつ、新しいテイストが入ってきたらおもしろいなって思います。衣装とかね。 |
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