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赤福 「懐かしい味を守るのが使命」


 ◇伊勢市朝熊町 (電)0596・22・2154

 「東はセントレア(中部国際空港)、西は中国自動車道の三木SA。生ものだから、その日に運べる範囲は限られる。おひざ元の伊勢を魅力あるまちにすれば自然と実績は上がる。若い社風を築きたい」。11代目を継いだばかりの浜田典保社長(43)=写真=は「昔ながらの懐かしい味を守るのが使命」と強調した。

 大学を卒業し三越百貨店に入社。2年間、日本橋店で呉服売り場を担当したが、内宮前の「おかげ横丁」開設準備のため呼び戻された。今では年間320万人が訪れる人気スポットに。

 真心を尽くすことで他人の幸せを喜ぶという意味の「赤心慶福」から伊勢名物「赤福」の名が付いた。しかし観光客や修学旅行生は激減。「このままでは伊勢志摩は忘れ去られる」。新社長は危機感を募らせる。

 8年後に迫った伊勢神宮遷宮は絶好機。復活策の一つとして、まつり博跡地を活用したスポーツ文化交流拠点「スコルチャ三重」構想を進めている。

 ・1707年創業、従業員476人
 ・もち菓子製造販売

2005年10月3日  読売新聞)
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