大手企業で働いてこそ、身に付けられるものは多数あります。自分がその企業でどんなふうに働き、何を得たいのかを語れることはとても大事です。
一方、大手企業の「デメリット」を嫌い、避けようとしている人もいるかもしれません。しかし、そのデメリットを経験することで、自分の実になることだってあります。
今回は、大手企業で働くということの特徴やメリット、身に付くスキルなどを、改めて見つめてみましょう。
研修などで、知識・技術が学べる
<経験者談>
「研修がしっかりしているので、マナーや仕事の進め方など、ビジネスの基本を身に付けることができました」
「従業員数人の不動産会社から大手不動産会社に転職。これまで独学で『これでいいのかな?』と不安に思いながらやっていた業務を、改めて理論から学ぶことができ、自信がつきました。会社の補助で宅建資格も取得」
中小企業の場合はOJTで仕事を覚えることも多いのですが、大手企業では研修制度が確立されています。入社時だけでなく、定期的に研修を受けて最新の知識や技術を習得することができます。
知名度が高いので、外部との仕事がスムーズ
<経験者談>
「大手の名刺があるおかげで、通常なら会いにくい人にも会える機会に恵まれます」
「商品の知名度が高く、一から説明する必要がない分、営業活動がスムーズです」
「すでに顧客基盤が築かれているので、ルートセールスが中心。固定客にじっくり提案ができます」
知名度のない会社や商品の場合、まず「門を開いてもらう」「一から説明する」という作業に時間が取られます。それはそれで大切な経験ですし、新規開拓スキルも磨かれますが、大手であれば企画や提案に集中でき、その実績を積みやすいといえるでしょう。
スケールの大きな仕事ができ、
大勢の人と「連携する」スキルが身に付く
<経験者談>
「大手企業同士が手を組んで行う、大規模なプロジェクトに関わることができました。やはりビジネスの舞台は大きいほどいい!」
「一つのプロジェクトに多人数が関わるので、チームプレーが大切です」
「団体行動の中で、自分がどう動けばいいのか、どうふるまえば影響力があるのか、把握できるようになりました」
大手企業では、多くのメンバーが参加する大規模プロジェクトに携わるチャンスもあります。社内の他の部門や他社と一緒に働くことで、異分野の人々と連携する力、広い視野、折衝力が養われるでしょう。
ただし、大規模プロジェクトの中では、自分に与えられる業務はごく一部に限られる場合もあります。雑務だけをこなす状態が長く続くことにストレスを感じるケースも。早く成長したいなら、若手にも大事な役割を任せる企業を選ぶといいでしょう。
まだあります。大手企業のメリット>次ページへ