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素晴らしいモデルとの出合い
第3回プロデューサー列伝 清水久敬氏
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●Web上での募金という仕組みを立ち上げようと思われたきっかけについてお聞かせください。

1999年にアメリカの大学に留学しておりまして、そこで友人に「クリックをして募金ができるサイトがあるから、お前もクリックしてみろ」と言われたんですね。それは「The HungerSite」(http://www.thehungersite.com)というWebサイトなんですが、そこを経験してみて、非常に衝撃を受けたんですね。こんなスマートな、キレイな仕組みがあるんだなと。確かに企業にとっては広告のメリットがありますし、かつユーザーは募金ができる。
気軽に毎日一クリックすることで、自分が普段何かしたいなと思っていたその気持ちを、かたちにできる。そういうビジネスの面と社会貢献の面を融合した、まったく新しい募金の方法として非常にスマートな仕組みだと思ったんですね。

そうこうしているうちにアメリカ最後の学期となって、授業のなかで小さなグループをつくってNPOの活動をやるという課題が出ました。私はアメリカ人3人と組んだのですが、そのとき私が提案したのが、クリック募金を知っている人もまだあまりいないから、それを広めようじゃないかということでした。当時その「The HungerSite」を含めてクリック募金のWebサイトが4つほどあったのですが、それらのWebサイトを応援する活動をしようということになったんです。そこで、大学構内でチラシを配ったりですとか、いろいろと活動を展開するなかで仲間も25人ぐらいになって、じゃあせっかくだから自分たちで応援するWebサイトをつくろうということになったんです。当時私は何の知識もなかったのですが、試行錯誤でマイクロソフトのフロントページというソフトを使ってWebサイトを立ち上げたんです。これが2000年の4月のことです。

そして日本に帰ってきたんですが、「The HungerSite」と同じようなWebサイトはまだ日本にはなかったんですね。ということで、じゃあ自分たちで立ち上げようということになって、2000年の8月に日本人の仲間4名と合資会社としてスタートさせたのが、DFFのはじまりです。
以上のような経緯で、「The HungerSite」という非常に素晴らしいモデルに一参加者として出合ったということが、すべてのきっかけだったと言えます。

●この仕組みのメリットについてお聞かせください。

ユーザー様と企業様とNPO様、そして救いを必要としている方々の四者が、それぞれ利益を得ることのできるWin-Winのかたちであると言えます。この四者の関係は、弊社のマークにも反映されています。

まずユーザー様にとっては、新しい募金の手段として、何かしたいという気持ちを実現できます。募金というのはちょっと恥ずかしかったり、わざわざクレジットカード番号を打ち込んで振り込むというのは手間であったりとか、なかなか踏み込めないでいる方もいらっしゃると思いますが、クリック型の募金であれば、非常に気軽に、簡単に、そして毎日できます。また社会貢献をしているという実感も得られます。

次に企業様にとっては、ユーザー様の代わりに募金をするということで、非常にイメージよく、自社の社会貢献活動を伝えることができます。ホームページのコンテンツとして社会貢献活動や環境活動というものを載せていても、なかなかそこへのアクセスが伸びていないというのが実際のところのようです。そういうなかクリック募金という仕組みを通すことで、非常に有効に自社の活動を訴求することができます。また最近の傾向として、特にエコ関連の商品と結び付けられることが多いようですが、こちらに関しても非常に自然なかたちでアピールすることができるのではないかと思います。ですから企業様にとっては、投資として社会貢献活動を実施できる、そういうツールではないかと思います。

またNPO様に関しても、企業様からの寄付金というものが非常に大きなウエイトを占めているかと思いますが、NPO様の数は非常に多いものですから、なかなか寄付金を得られないという実態もあるようです。そういったなかこのクリック募金を利用することで、より多くの寄付金が集められるようになります。というのは、限られた社会貢献の予算枠からではなく、より大規模な広告予算枠から、企業様はこの寄付金を抽出できるからです。
したがってNPO様にとっても、より大きな飛躍のチャンスになるものだと思います。

そしてこの仕組みが最後にたどり着くところは、受益者となる方々です。

パソコン写真
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