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「飛行機から塩」で渇水救う? 気象庁が人工降雨実験へ

2007年10月19日10時22分

 気象庁気象研究所は18日、例年渇水に悩む四国の水がめ「早明浦ダム」(高知県)周辺で、飛行機から雲に塩やドライアイスをまいて人工的に雨を降らせる実験を08年5月から始めると発表した。5〜7月の暖かい時期に雨を降らせる技術は確立されておらず、国内では約40年ぶりの取り組みだという。

 高松市で記者会見した同研究所研究員の村上正隆さんによると、人工降雨は、雲にドライアイスをまいて温度を下げ、水蒸気を氷にして雨として落とす方法▽雨の核になるパウダー状の塩を散布し、塩の吸湿性を利用して雨の「タネ」生成を促す方法がある。早明浦ダム周辺の上空に飛行機を飛ばし、雲の温度に応じてドライアイスか塩をまき、どの程度の雨が降るかを観測するという。実験期間は3年間。

 約40カ国が人工降雨の研究・計画を進めているが、国内では資金難などを理由に研究がストップしていた。村上さんは「人工降雨で有効な答えを出した研究者はまだいない。データを収集し、効果のほどを国民に示したい」と話している。

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