消防署では、病院や養老施設、警察やその他の団体などから、普通の方法では動かすことができないほどの体重がある人々の移動を依頼されることがあるが、ランカシャーの消防団体ではこういった人々を移動するための消防隊出動に対し、依頼側に料金を課そうと考えていることが明らかになった。
この「超」肥満体の人々の移動に対する有料化案は、まだ正式な検討段階には至っていないものの、同署ではこのような過剰体重の患者の移動に消防隊が出動した件数は、昨年だけで8件にのぼったとし、移動した患者の中には体重が190キロ以上という者もいたと指摘。
手術のために病院に行かなければならないものの、あまりにも太りすぎていて自分のベッドから階下へ行くこともままならないという患者の移動を依頼された消防士は、この患者の移動にまず部屋の窓枠を外し、サクランボの収穫に使用するような特殊なリフトにこの患者を縛りつけ、地面に下ろしたという経験があるという。
ランカシャー署では、自分たちのしていることは肥満への差別ではなく、あくまでこういった人々の手助けであると主張。消防署は公的資金で運営されているため、超肥満体の患者移動といった特殊な依頼に関しては、依頼側から料金を徴収する可能性についても考えていかなければならないとの見解を示している。
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