2007年10月19日 [金]
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開設時から看護師不足 南部医療センター精神科病床休止

政治

開設時から看護師不足 南部医療センター精神科病床休止

県立病院の医師不足などについて答弁する知念清病院事業局長=18日、県議会委員会室

 県議会決算特別委員会(伊波常洋委員長)は18日、病院事業局と企業局の2006年度決算を審議した。県立南部医療センター・こども医療センターの安次嶺馨院長は精神科合併症病棟14床が11月から休止する問題で「(休止後は)1日も早く看護師を確保し病床をオープンしたい」と看護師確保に努める姿勢を示した。休止の理由について「今年4月の病棟オープン時に看護師は既に12人不足していたが無理して開いた。だがついに欠員が20人になり看護師が過重労働に陥った」と述べた。
 県立中部病院の平安山英盛院長も看護師が17人不足し、いまだ33床休止している現状を説明。知念清病院事業局長は看護師不足は「民間病院の看護師需要が高いことや条例で定める看護師の定数がネック」との認識を示し「看護師不足は病院事業局だけの問題ではない。県全庁レベルで考えていきたい」と述べ、県立病院の在り方を検討するため近く設置する検討会で議論する考えを示した。
 病院事業局は05年度、全国の自治体病院217のうち、約65%を占める141病院が赤字経営と説明。沖縄の県立病院は兵庫県に次ぎ2番目に赤字額が多いことを明らかにした。赤字の原因の一つとなっている診療報酬の請求漏れは2000年度から06年度までの間で8億5400万円に上ると推計した。

(10/19 9:42)

 

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