政府系ファンド 220兆円に
政府系ファンドは、中東やロシアなどの産油国や、中国やシンガポールなどのアジア諸国が、オイルマネーや輸出の拡大で積み上がった外貨準備を積極的に運用するために設立した国営の投資会社です。アメリカの大手金融グループ「メリルリンチ」によりますと、この政府系ファンドの資産総額が、現在、推定で1兆9000億円ドル、日本円で220兆円余りに上ることが明らかになりました。これは、世界全体のヘッジファンドの資産に匹敵する規模で、さらに中国やロシアなどの経済成長が続くことから、政府系ファンドの資産は今後5年間で現在の4倍を超える920兆円に膨らむと予測しています。ただ、政府系ファンドの多くは、「国益を守るためだ」として、資産の内容や運用方針を明らかにしていないため、欧米各国の間で警戒感が広がっており、ワシントンで19日に開かれるG7・先進7か国財務相中央銀行総裁会議では、政府系ファンドの透明性をどう高めるかなどについて議論されることになっています。 |
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