毎日新聞社会福祉事業団

◇主催事業と主な後援・助成事業◇


 本団は、2006年度も社会福祉のさまざまな分野で活動しました。その他の主催事業と後援・助成事業は次の通りです。

<その他の主催事業>

◇第75回全国盲学校弁論大会
 06年10月20日、大阪市で開催。点字毎日、全国盲学校校長会、大阪、西部の各社会事業団と共に主催。

◇第43回点字毎日文化賞
 盲人の文化の向上、福祉の増進に貢献した個人、団体を点字毎日とともに表彰。当事業団は大阪、西部社会事業団とともに共催。

◇声の点字毎日
 全国14ヵ所の国立療養所で闘病生活を送っているハンセン病患者のため点字毎日、大阪、西部事業団と共に製作、寄贈。

◇第39回日本陶芸倶楽部会員チャリティー作品発表展
 日本陶芸倶楽部、当事業団、NHK厚生文化事業団の3者の主催。06年5月16日(火)から21日(日)まで日本橋・三越本店で開催。同倶楽部会員371人が出品した茶器、花器、皿、置物などの陶芸作品657点を展示・即売し、純益から当事業団へ281万5000円が寄付されました。1968年に始まってからの寄付金の総額は9119万8898円となりました。

<後援・助成事業>

[東京ヘレン・ケラー協会への助成]
同協会は中途失明者の更生施設として、ヘレン・ケラー学院を経営、あんま、マッサージ、指圧、はり、きゅうなどの資格習得のための指導教育を行うほか、点字出版物の印刷発行、盲人のための点字図書館を運営しています。当事業団は同協会の設立に関わったことから、支援・助成を続けており、06年度も計300万円の助成をしました。

◇点字図書館への助成
録音図書のデジタル化にかかわる機器整備、CD−Rの大量購入などのため04年度から30万円多い130万円を助成しておりますが、06年度も同様の対応が必要とあって130万円の助成をしました。

◇ヒューマンサポート費
全盲の点字図書館員のための職場介助者を通年委嘱するためのヒューマンサポートの認定を受けたことにともなう助成金に05年度同様に30万円を助成しました。

◇ヘレン・ケラー記念音楽コンクールへの助成

視覚障害のある児童・生徒・学生のための我が国唯一の音楽コンクール。視覚障害者の文化活動を支援するために例年通り40万円を助成しました。

◇ネパールの視覚障害児童への就学支援
同協会は立ち遅れているネパールの視覚障害者の福祉向上のために支援活動をしており、この支援活動を支えるため05年度から当事業団が年100万円を5年間にわたってバックアップすることになり、06年度は2回目として100万円を助成しました。

[医 療 事 業]

◇医療過疎地区の診療奉仕活動に対する援助
 大学医学部、医科大学の学生研究サークルが主に夏休みを利用して農山村の医療過疎地区を訪問し、無料診療、衛生相談、栄養相談などを行う診療奉仕活動は例年6つの大学が実施していましたが、05年度から日本大学が参加部員の減少を理由に中止し、06年度も下記5大学のサークルが実施、これに対し総額80万円を援助しました。道路網の整備、救急医療態勢の整備とともに、町村合併の進行で村が消滅したため、「無医村」は見かけの上で姿を消しました。しかしながら、山間部は過疎化と高齢化が進み、そこに住む車を持たないお年寄りにとっては医療が受けにくい現実に変わりはなく、また地方都市の医療機関で医師不足による産婦人科、小児科など診療科の閉鎖が相次ぎ、新たな地域医療の危機が深まっています。高齢化の進行で、地域医療のニーズは高まっており、学生らの奉仕診療は、地域住民から感謝されています。また、医学生らの地域医療への認識を高めることにつながったと考えております。

▽慶応大学医学部医事振興会
 06年8月7日から13日まで、山梨県甲州市(旧塩山市)で医師1人、医学部学生30人が参加し、高齢者福祉、在宅医療をテーマに往診の見学・実習や福祉施設でのボランティア活動などを実施しました。

▽東京慈恵会医大疫学研究会
 06年7月25日から27日まで茨城県ひたちなか市で医師2人、学生15人が参加し、高齢者医療活動と地域の住民を対象に介護予防教室を開催しました。

▽日本医科大学農村医学研究会
 06年8月7日から9日まで千葉県南房総市で聖路加看護大学と共同で医師5人、学生30人が参加して高齢者向けの健康教室を実施し、健康測定・問診を行ったほか、「指先を使った運動による脳活性」などの実技指導をしました。

▽東京女子医大地域保健研究会

 06年8月23日から26日、熊本市帯山で医師1人、学生11人が参加して実施。地方でも核家族化が進んでいるのではとの疑問を子育て支援の実際を学ぶ中で検証する作業を行い、かつ乳幼児健診の実習を行いました。

▽松本歯科大学地域医療研究会
年間を通じて長野県内の重度障害者施設などを顧問の教官と学生が訪問、歯科の健康相談や予防処置、簡単な歯科治療を実施しました。

[ 障 害 者 福 祉 事 業]

◇第2回「SELP GOOD商品コンテスト」の協賛
障害者が自立を目指し働いている授産施設・共同作業所の商品力を高め、経済社会で生きていけるようにとの目的で02年度にSELP GOOD商品コンテストが行われた際、障害者への自立支援につながることなので協賛しました。授産施設・共同作業所の商品力をさらに強めるためには継続的なコンテストが必要と考えられ、今回も協賛することにし5万円を助成しました。第2回目となるコンテストには、全国の社会就労センター(授産施設)や共同作業所206カ所から贈答品対応の食品・飲料やおもちゃ、生活雑貨など319点の応募がありました。地域の特産品を使ったもの、健康ブーム、レトロブームを意識したものなどユニークな製品が多く、産業デザイナーや商社関係者らプロも参加しての審査委員会は06年3月22日開かれ、最優秀賞は該当なしとなりましたが、優秀賞5点と協賛冠賞が選ばれました。入賞賞品は、共同生産、共同販売にも結びつける狙いで、6月28日から千葉市で開かれた全国社会就労センター総合研究大会で披露されました。

◇わらじの会夏合宿への助成
「障害者が健常者と共に地域で生きられる街」を目指して活動しているわらじの会(埼玉県越谷市)が地域との交流の機会づくりに開いている夏の合宿を援助しており、06年度も8月25日から27日にかけて栃木県那須野が原で開いた合宿に3万円を助成しました。

◇「第31回わたぼうし音楽祭」の後援と助成
 奈良たんぽぽの会主催で06年度は8月20日、奈良県文化会館国際ホールで、全国の障害をもつ人たちの“心の詩”をメロディーにのせて発表しました。当事業団は大阪社会事業団とともに後援。10万円を助成しました。

◇第35回日本車椅子バスケットボール選手権大会の後援と助成

 06年度は4月28、29、30日の3日間、日本車椅子バスケットボール連盟主催により渋谷区の東京体育館で全国20チームが参加し開催。当事業団はこれを後援、5万円を助成しました。

◇第30回全日本ろう社会人軟式野球全国大会の後援と助成
06年度は5月2日〜5日、全日本ろう社会人軟式野球連盟の主催により福岡市雁ノ巣球場などで、全国から選抜された32チームが参加し開催。当事業団は後援するとともに優勝杯レプリカ、賞状と参加賞として毎日新聞社の社名入りタオル50本を贈呈しました。

◇第55回関東聾学校野球大会・卓球大会の後援と助成

 06年8月7〜10日、立川市立立川公園野球場などで11チームが参加し野球大会、9月15〜17日、埼玉県立武道館で17チームが参加し卓球大会を開催。当事業団はこれを後援し優勝、準優勝カップ、盾などを贈呈しました。

◇第38回高木記念山中キャンプの後援
 日本肢体不自由児協会など主催で06年8月15日から19日まで開催。東京YMCA山中湖センターで小学生から高校生までの障害児計24人にボランティアリーダーと医師、スタッフらが参加。当事業団はこれを後援しました。

◇第21回全国盲学校野球大会の後援と助成
 全国盲学校体育連盟の主催で06年8月23日から25日、新潟県立向陽高校グラウンドなどで開催。9チームが参加。当事業団はこれを後援、10万円を助成しました。

◇第33回全東京ろう社会人軟式野球秋季大会の後援と賞品贈呈
 06年8月27日〜9月3日まで、全東京ろう社会人軟式野球連盟の主催により北区中央公園野球場などで15チームが参加して開催。当事業団はこれを後援し優勝杯レプリカと賞状を贈呈しました。

◇養護施設や老人ホームなどへ電気洗濯機贈呈

 NHK厚生文化事業団と共同で、06年9月に東京、神奈川の老人ホーム、児童養護施設、知的障害児施設など6カ所に電気洗濯機を贈呈しました。

◇第19回「福祉MY HEART美術展」への後援・助成
 心身障害者の美術活動を広く一般の人たちに理解してもらうこと、また美術活動を通じて心身障害者が自信と誇りを持つこと、合わせて社会参加と文化の創造へ寄与する目的で、青梅市立美術市民ギャラリーを会場に毎年10月に開催されており、06年の第19回は10月4日から9日まで開催され、今回も5万円を助成しました。

◇日本点字図書館のチャリティー映画会の後援

 06年9月27日、同図書館の運営資金造成のため中野ZEROホールで映画を上映、当事業団はこれを後援しました。

◇第17回日本視覚ハンディキャップテニス大会の後援と助成
 日本視覚ハンディキャップテニス協会が主催し、06年11月5日、埼玉県所沢市の国立身体障害者リハビリセンター体育館で開催、当事業団はこれを後援、3万円を助成しました。

◇第25回肢体不自由児・者の美術展の後援・助成と本団賞贈呈

 日本肢体不自由児協会の主催で06年12月7日から4日間、東京・池袋の東京芸術劇場展示ギャラリーで開催。当事業団は後援、15万円を助成するとともに審査にも加わり、絵画、書の部にそれぞれ事業団賞を贈呈しました。

◇平成18年度「心の輪を広げる障害者理解促進事業」(心の輪を広げる体験 作文及び障害者週間のポスター募集)を後援
 障害者と健常者の相互理解を深めるため総理府が主催。当事業団はこれを後援するとともに「障害者の週間」の06年12月9日、東京で行われた表彰式で体験作文の最優秀賞受賞者に副賞として5万円の図書券を贈呈しました。

◇日本障害者リハビリテーション協会加盟団体会費

 同協会は内外の障害者のリハビリテーションに関し各種調査、研究などを実施し、研究会の開催などを通じてアジア・太平洋地域の障害者分野の交流も推進しています。当事業団としても趣旨に賛同し法人会員になっております。会費は15万円。

◇中途失聴・難聴者のための「読話学習DVD」普及活動への助成

 病気、事故などや加齢によって中途失聴や難聴になる人にとって、悩みは手話の習得が難しいこと。健常者でも手話を習得している人が少ないことから、読話塾では話し手の口の動きや表情から会話を読み取る読話力を身につけることがコミュニケーション回復の近道として活動をしている。これまで実践読話学習のためのテキストの発行・頒布や実践読話学習のためのビデオ入門編の制作をしてきたのに続き、実践読話学習ビデオをDVDに再生して全国の聴覚障害者情報提供施設や中途失聴者の団体などに寄贈し普及を図ることになり、当事業団にプレス・パッケージ費用、発送費などの費用の助成を求めてきました。聴覚障害者への支援事業として緊急性が高いと考えられ、06年度として25万円を助成しました。読話塾では37万5000円の助成を希望しておりますが、不足額の12万5000円は07年度で助成します。

[高 齢 者 福 祉 事 業]

◇いのちの電話への助成
 自殺予防の電話相談事業を続けている「東京いのちの電話」は1971年の開設から35年。社会の複雑化と共にニーズが高まり、全国51のセンターで約7500人の相談員が年間70万件を越す相談を受けています。リストラ、倒産などで自殺者がふえ、比例して相談件数も増えています。運営は民間の助成に頼るところが大きく、本団も10万円の助成を続けています。

◇第24回福祉囲碁東京大会の後援と参加賞贈呈
 06年10月24日、日本福祉囲碁協会が主催、渋谷区のリフレッシュ氷川集会室で開催。当事業団はこれを後援し、身障・老人福祉施設からの参加者とボランティアのために社名入りタオル175本を参加賞として贈呈しました。

[児 童 福 祉 事 業]

◇社団法人青少年健康センターへの支援
不登校、引きこもり等青少年の問題行動に多面的に取り組んでいる同センターは、基盤強化を図るために、当事業団に協力を求めてきました。不安定な社会の現状から公共性が高い活動であると認められ、05年度から年会費5万円の法人会員として加入、今期も引き続き加入し、支援しております。

◇平成18年度江戸っ子杯野球への助成
 東京都社会福祉協議会児童部会と共催で毎年夏に開いている児童養護施設の子ども達の野球大会で、今回は06年8月1日、2日の2日間、三鷹市の大沢総合グランドで開から、15施設から250人が参加、熱戦を繰り広げました。当事業団は、参加賞として社名入りシャープペンシル250本を贈呈しました。

◇交通遺児家庭の母と子の日帰レクリエーションへの助成
交通遺児等を支援する会は、交通遺児らの慰安と親睦を図るために毎年レクリエーションを実施しており、06年度は8月27日に相模湖ピクニックランドに50人が参加。当団はこれを後援、10万円を助成しました。

◇交通遺児へのクリスマスプレゼント事業を助成
交通遺児等を支援する会は、06年度事業として東日本17都県の交通遺児家庭の幼児から中学生にクリスマスプレゼントを贈呈することになり、当団は歳末助け合い募金から20万円を助成しました。

[そ の 他 の 社 会 福 祉 事 業]

◇路上生活者への支援事業
 景気は回復基調といわれますが、企業のリストラは続き、ホームレスの姿は街からなくならない。東京・山谷地区ではドヤ街に宿泊しながら仕事をしてきた労働者の仕事が減り、高齢化もあって病気がきっかけでホームレスに転落するケースが多い。行政のホームレス対策は強化されていますが、施設に収容されても、再び舞い戻る人も多い。当事業団は、日雇い労働者やホームレスを対象に炊き出しや古着の提供、相談事業を行う「山谷兄弟の家伝道所」、「自立支援センターふるさとの会」に歳末助け合い募金から各10万円を贈り、支援を行いました。
 アルコール依存症は病気であり、苦しんでいるもの同士が助け合うことで依存症から抜け出せると活動をしている横浜市寿町の「市民の会」についてもホームレスの自立支援につながっていることから04年度以来10万円の助成を続けています。

◇広がれボランティアの輪連絡会議構成団体18年度負担金
 民間のボランティア活動をさらに推進し、全国的な協同活動をする目的で1994年に設立。当事業団も趣旨に賛同し、構成団体となっています。構成団体負担金は年1万円。

◇第36回朗読録音奉仕者感謝の集いの後援
 財団法人鉄道弘済会と社会福祉法人日本盲人福祉委員会が、視覚障害者のための朗読録音奉仕を行っているボランティアの努力に感謝し、顕彰する催しで、表彰式は06年9月28日、東京・千代田区麹町の弘済会館で開催。当事業団は、これを後援し、審査に加わりました。

◇第33回国際福祉機器展の協賛
 全国社会福祉協議会と財団法人保健福祉広報協会が主催し、06年9月27日から29日まで東京・有明の東京国際展示場「東京ビッグサイト」で内外600社の最新福祉機器を展示。当事業団はこれを協賛しました。

◇平成18年度全国社会福祉大会の協賛

 全国社会福祉協議会などが主催し11月4日、東京の日比谷公会堂で全国の福祉関係者約2,000人が参加して開催。当事業団はこれを協賛しました。


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