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「健康マージャン」脳も生き生き 県内で普及の動き  

 認知症予防や生きがいづくりに役立つ−と県内でお年寄りの間で人気の「健康マージャン」に関し、県内の研究者が科学的に検証したり、行政に働き掛けて普及に努めたりする動きが出ている。飲酒も喫煙もせず金も賭けないクリーンな環境でも、相手の手の内を探り、より高いあがりを目指す−。研究者はそこに脳内が活性される要因があるとみている。研究の進展とともに今後、県内で広がる様相だ。 脳システム論が専門で諏訪東京理科大共通教育センター(茅野市)の篠原菊紀教授(48)は、2月から健康マージャンによる脳の活性化の実証研究に取り組んでいる。これまでに「健康マージャンをしている人の脳が実年齢より3歳若い」との研究結果を得ており、「認知症の予防に役立つと言えるデータがそろいつつある」とする。 人工知能研究の見地からマージャンが認知症予防に効用がある−とする信大工学部(長野市)の大下真二郎教授(62)は3年前から、長野市に働き掛けて、お年寄りの健康マージャンの普及に努めている。これを受け、市高齢者福祉課は市内のマージャン店で初心者講座を実施。04年以降これまでに計8回の講座を開き、195人が参加。平均68・8歳、最高年齢は85歳という。 初心者講座の会場の市内のマージャン店は、独自に週3回、高齢者向けのマージャンを開催。今月下旬の平日の午後も、6、70代の約30人が卓を囲んだ。経営者の両角一男さん(64)が、負けた人に対し「こっち(のパイ)を捨てれば上がれた」などと助言。場は和やかだった。 始めて約2年という同市安茂里の竹井稜子さん(74)は「人の手を読む時は、普段使わない頭の部分を使っている気がする」。同市南県町の本多崎子さん(80)は「少しでも高くあがろう、人に振り込まないようにと考えてパイを引くので頭の体操にもってこい。居心地もいい」と話した。 大下教授は、複数の相手の手の内を推理したり、指先を動かしたり脳を複雑に使うことで認知機能低下の防止につながる−と指摘。「家にこもりがちな高齢者が街に出て、新しい仲間づくりができることも魅力」と話す。 長野県カルチャーセンター(同市)は10月から大下教授の監修で新たに講座「頭の体操麻雀(マージャン)」を開く。同センターによると、9月3日の受け付けを前に、既に問い合わせがあるという。(長野県、信濃毎日新聞社)
 【信濃毎日新聞】


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