クイナハウス

　多くの知人友人から、blog や掲示板を開設することに対する不安を訴えられています。
　そう、荒らしによる炎上、これを非常に恐れられているのです。

　一部の心無い方々によって、自分の発言を抑制せざる得ない事態になっているのは、非常に悲しい状態だと思います。しかし対策する方法もあります。その点についてちょっと触れてみます。

　荒らし行動をされる方についてですが、彼等の行動の根には悪意とネガティブな思想があるということがありますが、これは誰でも多かれ少なかれ持っています。極端にモラルの低い方かというと、大多数はそういうわけでもありません。
　私たちはしていいことと悪いことの境界を知っていますが、彼等は多くの場合その箍が外れてしまった状態にあるのです。これを助長しているのは、ネットの匿名性(本当は匿名には出来ませんが)と、集団心理です。
　また、荒らしやすい環境と云うのは確かにあります。それは元発言がダーティーであればあるほど、その傾向は高まります。悪意のコメントを大量に打ち込むことによって、コメンテーター自らがそういう環境を作ってしまうこともあります。
　もう一点が、2ちゃんねるの存在です。同じ事を書いても全く攻撃の対象にならないのに、ちょっと書いただけで徹底的に叩かれたりするのは、その場所が2ちゃんねるに晒されているか否かによります。

　どうして荒らすのか、ですが、プロパガンダ目的のものも多く散見されますが、多くはフラストレーションの解消の意図と感じます。政治的な話題の場合には、論理のミスを衝く批判の応酬になったりしますが、実際のところ彼等は話の意味をなにも汲み取ることは無く、一つのエビデンスを示すと、それを曲解して別の批判を展開するために、このゲームに終わりはありません。

　彼等は、裏路地にいたずら書きを楽しむのと同じような心理で、目のつく場所を片っ端から彼等の好む言葉で埋めて行きたいのであって、その目的は、書き込みが出来た段階で達成されてしまっています。

　そう見ていきますと、対策として出来ることが見えてきます。
　殺人予告や爆破予告などであれば、警察に通報すればいいのですが、流石に多くはそこまでは彼等もしません。
　そこで、名誉の回復と、精神的に傷つけられたことに対する賠償を請求する裁判を起こすことを検討するわけですが、しかし、その労力から得られる対価を天秤にかけて、得策かと云うと微妙な面があります。裁判で相手が酒に酔って酩酊状態のときに行った書き込みであるとか、心神耗弱状態にあると証明されてしまうと、殆ど勝ち目がありません。また、その場で被害者側に問われるのは「blog や掲示板にはそのための機能があるのに、何故アクセス制限をかけたり、削除しなかったのですか?」なのです。

　そう、最初から、blog や掲示板では管理者によるアクセス制限に頼るしか方法が無く、それを適切に行使するしかないのが、実情なのです。

　荒らしの量と頻度によって、対策は以下になっています。

1. 荒らしが少ないときは、適宜そのコメントを削除したり、個別の書き込み制限をする。

2. 放置する時間が長い場合などは、最初から承認を得ないと書き込みが反映されないように設定する。

3. 余りに承認コメントが増えすぎて管理できない場合は、コメントを受け付けない設定にし、コメントはmailで頂くようにする。

　スパム対策法が改定されますが、ここらへんも法整備が必要な段階にきてしまっていると感じています。