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本県の来春研修医数が横ばい
来年4月に医師になり臨床研修を行う医学生のうち、研修先が本県病院に決まったのは73人で、前年比3人増にとどまったことが18日、分かった。募集定員は156人で、これに対する充足率は46・8%と全国ワースト7位。全国最低だった前年(39・8%)を上回ったが、本県の医師確保は依然厳しい状況が続いている。
医学生と病院との間で、双方の希望を調整して研修先を決める日本医師会などの医師臨床研修マッチング協議会が同日、結果を公表した。
本県からは17病院が参加。研修先が決まった医学生は前年とほぼ横ばいだが、募集定員が前年より20人減ったため、充足率は向上した。
定員に達したのは長岡市の立川綜合(募集8人)、長岡中央綜合(同)の2病院だけ。県立十日町(4人)、糸魚川総合(3人)、佐渡総合(4人)など7病院は1人も決まらなかった。
県内で最も多い64人を募集した新潟大医歯学総合病院に決まったのは30人。研修プログラムの充実などにより、前年の22人から上昇したが、目標には及ばなかった。
マッチングは、医学生が医師免許取得後の2年間、現場で診療経験を積む臨床研修制度が2004年度から義務化されたことに伴い導入。今回が5回目で、全国で8030人の研修先が決まった。従来は出身大学の付属病院が主な研修先だったが、都会の大病院に研修医が流れ、地方の医師不足につながっている。
新潟日報2007年10月19日
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